【パスワード超管理術4】パスワードを複数のマシンで共有する
「KeePass」にパスワードを登録しまくったら、それを複数のパソコンで共有できるようにしよう。ストレージサービス「Dropbox」を使ってオンラインにパスワードの設定を保存すれば、ネットに繋がるあらゆるマシンのKeePassで、パスワード設定を利用できるようになるぞ。
職場と自宅、デスクトップとノートなど複数のPCに渡ってKeePassを利用する場合、問題となるのがパスワードの共有だ。USBメモリなどを使い、設定済みのデータベースをほかのPCにコピーするという手もあるが、新しいウェブサービスのパスワードを追加したり、パスワードを変更したりした際にすべてのPCでデータベースを設定し直さなければならない。そこで利用したいのがクラウドストレージサービス「Dropbox」だ。全PCにDropboxクライアントを導入し、データベースを共有しておけば、パスワードを編集したときでもオンラインですぐさま同期できるぞ。
また、Dropboxはウェブからもアクセスできるので、外出先で急にウェブサービスへアクセスする必要があったときもデータベースをダウンロードしてパスワードを参照できるのだ。ただし、データベースをKeePassで開いている間はDropboxによる同期が行われない場合がある。パスワードを編集したときは、一度KeePassを終了し、同期が行われたのを確認しよう。また、データベースをウェブからアクセスできるようにする以上、リスクは若干高くなる。Dropboxのパスワードを難しいものにするほか、マスターパスワードの強度も上げるなど、より厳重な管理を行うようにしておきたい。
■ Dropboxにパスワードを保存してほかのマシンから共有する
Dropboxをダウンロードしてインストールする。起動後、アカウントがない場合は「Dropboxアカウントを持っていません」を選んで「次へ」をクリック
ユーザー名やメールアドレス、パスワードを入力し「次へ」をクリック。「次へ」と「インストール」をクリックして導入を済ませる
KeePassを起動し、メニューの「ファイル」→「ファイル名をつけて保存」→「ファイルに保存」を選択し、データベースをDropboxフォルダに保存する。すぐにデータベースのアップロードがスタートするぞ
共有先のPCにもDropboxをインストールする。「すでにDropboxアカウントを持っています」を選択して「次へ」をクリック。共有元と同じメールアドレスとパスワードを入力するとDropboxフォルダが同期される
KeePassを起動し、メニューの「ファイル」→「開く」→「ファイルから開く」を選択する。Dropboxフォルダにダウンロードされたデータベースを選択すると、複数のPCによるパスワードの共有が行える
パスワードを編集したときは「ファイル」→「保存」を選択したあと「ファイル」→「終了」を選択する。Dropboxフォルダのアイコン左下のマークを見て、同期が完了したのを確認してからKeePassを再起動しよう
ウェブからDropboxにアクセスすると外出先からでもデータベースを利用できる。ポータブル版のKeePassもDropboxフォルダへ入れておくと便利だぞ