ゲームやるためにグラボ載せたら、かえって遅くなったぞ!?
最新のゲームを快適に遊びたいなら、パソコンに搭載されたグラフィックボード(略称:グラボ)の性能が重要になってくる。しかし、実は、グラボなしのパソコンに単にグラボを載せればいいってものでもないのだ。
グラボは「グラフィックボード(カード)」の略。「ビデオボード(カード)」と呼ばれることもある。グラボなしのパソコンもあるが、これはグラフィック関連のメモリをメインメモリから拝借している。そのため、快適さが損なわれる。専用のビデオメモリ(VRAM)を搭載したグラボがあれば、パソコンの動作はサクサクになる……はずなのだが、実はそうでもない場合がある。
グラボのVRAMは128~512Mバイトあたりが主流だが、ウインドウズVistaの場合、最低256Mバイトは必要だ。
また、パソコンの性能がメモリとCPUの能力の総合力で決まるように、グラボの性能もVRAMだけでなく「GPU(グラフィックプロセッシングユニット)」と呼ばれるチップの性能がかかわってくる。
つまりVRAMは256MバイトあってもGPUがショボいとグラボの性能としては低レベルになるわけだ(もちろん、その分だけ値段は安くなるけど)。
現在主流になっているPCI-Express×16スロット用のグラフィックボード。購入前に規格を確かめること
VRAM256MB、GPUにNVIDIA GeForce7600GSを搭載しているが、珍しいAGPスロット用のグラフィックボード。2004年頃までのパソコンはAGPスロットが主流だったため、古めのパソコンではこの規格のグラボを使うことが多いだろう
これがPCI-Express×16スロット。現在のマザーボードにはこのスロットが1本あるのが普通だ
PCIスロットと違い、差し込むときにややコツが要る。ボードを壊さないよう注意して取り付けよう