PT3終了後の新定番!?生の放送データを保存可能なTVチューナー「PX-W3PE」
デジタルテレビ放送を録画したファイルを一般的なソフトで自由に再生・編集したい人に人気のパソコン用内蔵型チューナー「PT3」が今月初めで出荷終了となった。後継モデルが登場するのではと予測する声もあるが、このままシリーズが途絶えた場合に新たな定番となりそうなのが、PLEX製の「PX-W3PE」や姉妹製品だ。
PT3と同様、視聴・録画ソフトは付属していないが、有志が開発・公開しているソフトを利用することで、放送データをそのまま保存し、様々なソフトで自由に利用できる。
PT3と違うのは、B-CASカードリーダーを搭載しており、別途USBカードリーダーを用意しなくても使えるところ。ただし、カード自体は別途入手する必要があるぞ。
また、地上波の信号を増幅するブースター回路を内蔵しているのも特徴だ。初期設定の自動調整にはやや難があるが、手動で感度を調節すれば、信号が弱めの環境でも安定した受信ができる可能性がある。
「PX-W3PE」は、地上波×2、衛星放送×2の計4チャンネルを同時に受信できるPT3に近い仕様のモデル。地上×4、衛星×4の計8番組を同時受信可能な「PX-Q3PE」や、USB接続で4番組同時受信可能な「PX-W3U3」などの姉妹製品も存在する。
・株式会社プレクス パソコン・パソコン周辺機器メーカー PLEX
・Amazon.co.jp: PLEX PCI Express接続 地上デジタル・BS・CS対応TVチューナー PX-W3PE REV1.3: パソコン・周辺機器
・Amazon.co.jp: PLEX USB接続 地上デジタル・BS・CS対応TVチューナー PX-W3U3 V2.0: パソコン・周辺機器
・Amazon.co.jp: PLEX社製 8チャンネル同時 地上デジタル・BS・CSクアッドチューナー PX-Q3PE: パソコン・周辺機器
パソコンへの接続はPCI-Expressで、付属のブラケットに換装することでLowProfileにも対応。アンテナ線は内部で分配されるため、地上波と衛星放送それぞれ1本ずつでOKだ。
公式サイトではデバイスドライバしか配布されておらず、視聴や録画は有志が開発・公開しているフリーソフトを利用する。まとめWikiなどで詳しく解説されているので、よく読んで準備しよう。
レジストリの設定値を編集することで、内蔵ブースターの強度と衛星放送アンテナへの電源供給の有無を変更できる。
いくつかの設定を素早く適用できるレジストリファイルがデバイスドライバに同梱されているが、レジストリエディタで「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ASICEN」以下のデータを直接編集すればさらに細かい調整が可能だ。