WiFi?スマホ経由?タブレットPCのインターネット接続方法のおすすめは?
タブレットPCは魅力的な製品だが、購入の際に気を付けたいのは、「どうやってインターネット接続を確保するか」だ。通信機能を内蔵したタイプ以外は、無線LAN環境を自力で用意する必要がある。タブレットからのネットへの接続方法をまとめてみたぞ。
タブレットPCはネットに接続できなと、その性能のほとんどを発揮できない。
3Gやセルラーモデルなど、最初から通信回線が内蔵されている機種以外、つまりほとんどのタブレットは、自力でネットに接続する術を持たないので、ユーザーが通信手段を確保する必要がある。
もっとも一般的なのは、家庭内の無線LANに接続する方法。自宅の中や周囲であれば、常にネットが使える。デスクトップマシンの代替としてタブレットを使うのならこれで充分だろう。
問題は、屋外でタブレットを利用する場合。最新のスマートフォンには、無線LANの発信機として使う「テザリング」機能が搭載されている。これを使えば、簡単にタブレットをネット接続できる……のだが、正直、テザリングには問題も多い(下記参照)。何時間も使える安定した回線が必要なら、イーモバイルやWiMAXなどのモバイルルータを別個に用意した方がいい。通信費はかかるが、ネットの安定性は抜群だ。
タブレットを買うときは、あらかじめ利用シーンを想定し、どうやってインターネット接続を確保するかまで、目処を付けてからにしておきたい。
Amazonの「Kindle Fire HD」。人気のタブレットだが、ネットのない環境では魅力も半減。アップルの「iPad mini」やGoogleの「Nexus7」も同様。いかにしてネット回線を確保するかは最初に考えなければならない問題。
【1】 家庭内の無線LAN(Wi-Fi)でネット接続
もっとも一般的なのは、家庭内の無線LAN(Wi-Fi)でネットに接続する方法だ。無線LANルーターは3000円程度で販売されているので、気軽に自宅の回線を無線LAN化できる。バッファローなどの人気製品であれば設定も丁寧に解説してくれる。ただし、ネットを利用できるのは家の中や周囲のみ(画像はAmazonで大人気の無線LANルーター「WHR-G301N/N 」)
【2】 スマホのテザリング機能を使ってネット接続
屋外で使う場合、もっとも手軽なのがスマホのテザリング機能だ。ドコモ、au、ソフトバンクの最新スマホにはテザリング機能が標準で付いている。ルーターよりも設定がシンプルなので機械が苦手という人でにもオススメ。ただし、スマホの電力消費は尋常ではない。また、通信量に制限があり、使い過ぎると回線を絞られる可能性も……
【3】 モバイルルーターを使ってネット接続
屋外でがっつりタブレットPCを使うならモバイルルーターが良い。イー・モバイルかWiMAXが提供しているモバイルルーターをタブレットと無線LANで接続。月額3000円程度で高速なネットが利用できる。通信量制限もゆるく、回線も混み合っていないため速度が出やすい。荷物(ルーター)が1つ増えるのと、月額料金を許容できるのならこれがベスト
【4】 屋外の無線LANサービスを使ってネット接続
ドコモ、au、ソフトバンクは、店舗や施設内で使える無線LANサービスをしており、月額数百円で自社製品以外からでも無線LANに接続できる。最近では多くの店舗や施設が対応しており、特に都市部のカバー率は非常に高い。ただし、輻輳がひどく、ほとんど使い物にならないケースがある。また、店舗や施設から離れた路上や移動中はまったく利用できない