Dropboxで構築したウェブサイトは、無料で構築できるのも魅力だが、加えて、設定方法が非常にシンプルなのもメリット。ネットワークの複雑な設定が不要で、設定した直後から独自ドメインのウェブサイトを全体に公開できる。5分程度の作業時間でチャチャッとサイトを公開したいときのベストな選択肢となるだろう。

前回の記事では、「お名前.com」で独自ドメインを取得し、Dropboxに「index.html」ファイルを作成するところまで解説した。今回は「お名前.com」のURL転送機能を利用して、Dropbox内の「index.html」に独自ドメインのURLからアクセスできるようにする。

設定方法は非常に簡単。独自ドメインのURL転送機能に、Dropboxの「index.html」のURLを登録するだけ。DNSレコードの設定も不要なので、設定の浸透に時間がかかることもなく、即座にウェブページがインターネットに公開される。単純なHTMLファイルだけでなく、CSSやJavaScriptも動作させることが可能なので、本格的にデザインされたウェブページをDropboxから公開できるのだ。もちろん、Dropbox内に保存されている写真や音楽などのファイルも、作成したウェブページに表示させられるぞ。

さっそく、Dropboxで独自ドメインのサイトを公開する手順を見ていこう。

■ Dropboxで本格的な独自ドメインのサイトを公開しよう

「お名前.com」の「ドメインNavi」にログインして、「オプション設定」をクリックしよう

「オプション設定」の中に「転送Plus」というカテゴリがある。「URL転送設定」という項目をクリックしよう

「URL転送設定」を開くと、「お名前.com」で取得済みのドメイン一覧が表示される。ウェブサイトに利用したい独自ドメインをの「設定する」をクリックしよう

「設定情報」の「転送先URL」に、前回の記事でDropboxの「公開リンクをコピー」からコピーしたURLを貼り付けよう。それ以外の項目は空欄のままでOKだ

画面下の「確認画面へ進む」をクリックしよう

確認画面が表示されるので「設定する」をクリックしょう

ブラウザに独自ドメインのURLを入力しよう。Dropboxの「index.html」ファイルの内容が表示される。ここでは「index.html」に入力してあった「test」という文字が表示されているぞ

ブラウザから「index.html」にアクセスできるのを確認できたら、今度は「index.html」を編集してHTMLのタグを入力してみよう

「index.html」を上書き保存して、ブラウザで再度開き直すと、HTMLのタグが反映された状態で表示される。このようにDropbox内のファイルを書き換えることで、ウェブページを自由に編集できるのだ

DropboxではHTMLだけでなく、CSSやJavaScriptを動作させることも可能。既存のサイト構造をフォルダごとコピーすると……？

CSSやJavaScriptを読み込んだサイトが表示される。内部フォルダやダウンロードリンクもきちんと機能するので、かなり本格的なサイトを表示させることも可能だ

Dropboxで公開したサイトはJavaScriptに対応しているため、普通のウェブサイトだけでなく、簡単な入力フォームや掲示板といったウェブサービスも設置できる。自分で開発したウェブサービスのテスト環境として利用するのもいいだろう。

現在、「お名前.com」では登録実績1,000万件突破を記念して、期間限定で新規登録キャンペーンを実施中。誰もが知っている『.com』ドメインなどが1個"99円"から登録できるのだ。ぜひこの機会に、何となく作ってみようと思っていたウェブサイトのテーマに基づくドメインをまとめて登録しておこう。

独自ドメインでのサイト構築は難しいイメージがあるが、Dropboxを利用すると、コストも手間も最小限で済むため、思いついたら即座に作って公開できるのが魅力。本格的なサイト構築を経験したことのない人でも簡単に始められるので、オススメだ。長所を把握して、上手く活用してみよう。