欲しいドメイン名の申請予約ができる「バックオーダー」を活用しよう
せっかくドメインを取るなら、覚えてもらいやすいドメイン名で取得したいところ。しかし、そういったドメイン名は既にほかの人が利用している場合がほとんどだ。そんなときは、狙っているドメイン名の申請予約ができる「バックオーダー」を申込んでおこう。
ドメイン名の中には極めて人気の高いものがある。例えば野球関連のサイトであれば、「yakyu.co.jp」や「baseball.com」といったドメイン名。URLを見ただけでサイトの内容をイメージしやすいし、何より訪問者に覚えてもらいやすいため人気がある。しかし、こういった分かりやすいドメイン名は、既にほかの人が利用している場合がほとんどで、今から手に入れるのは非常に難しい。
そのため、海外ではドメイン名が高額で売買される例が珍しくない。例えば、「insure.com」というドメイン名は2009年に売買が行われているが、その売買額はなんと1600万ドル(約14.5億円)だ。この金額を見れば、多くの人に覚えてもらいやすいドメイン名がどれだけの価値を持つか、お分かりいただけるだろう。
こんな金額を目の当たりにしてしまうと、「分かりやすく覚えやすいドメイン名は簡単に手にすることはできないんだ」と意気消沈してしまいそうになるが、高額の売買を行わなくとも、欲しいドメイン名を手に入れるチャンスはある。
ドメイン名は有効期限が切れるとそのドメイン名は廃止され、誰でも再度登録することができるようになる。つまり、人気のドメイン名でも何らかの理由で契約が更新されず、期限が切れることがあるのだ。そこで活用したいのが、狙っているドメイン名(JPドメイン)が廃止された場合に、いち早く再登録申請をしてくれる「お名前.com バックオーダーサービス」だ。
「バックオーダー」とは、ドメイン名の有効期限が切れた後、廃止されるまでの猶予期間に再登録の申請予約を入れておくと、ドメイン名が廃止され次第、再登録申請を自動で試みる仕組みだ。もし申請予約を入れたのが自分だけならば、そのドメイン名が廃止された直後に再登録申請を試み、再登録が完了次第そのドメイン名は自分のものとなる。また、同一ドメイン名に対して、複数人が申請予約を入れた場合は再登録が完了次第オークションに発展し、そのドメイン名はより高い金額で入札した人が獲得できることとなる。
なお、「バックオーダー」は欲しいJPドメイン名の有効期限が切れた後でなければ申請予約を入れることができないが、「お名前.com」では狙っているJPドメイン名の有効期限が切れるとすぐにメールで知らせてくれる「メール通知」という無料サービスを提供している。狙っているJPドメイン名に対して、メール通知の申込みをしておけば「バックオーダー」の開始に乗り遅れる心配もない。
「欲しいJPドメイン名を見つけたけど、既に使われていた……」という場合は「メール通知」を申込んでおくのがベスト。そして、ドメイン名の有効期限が切れたらすぐ「バックオーダー」に申込もう。
■ バックオーダーのチャンスを逃さないように「メール通知」を申込もう
下の検索ボックスから欲しいJPドメイン名を検索しよう。既にほかの人に登録されているJPドメイン名の下には「M」と表示され、「メール通知」を申込むことができる。「M」をクリックしたのちに「登録画面へ進む」をクリック
「メール通知」の申込み状況は「ドメインNavi」で確認できる。「オプション設定」の「バックオーダー一覧」をクリックすると、「メール通知」を申込んだドメイン名および、その状況が表示されるぞ
■ 「バックオーダー」で期限切れのドメインを狙い撃ち
ドメイン名のチェックボックスが有効になっているのを確認して、「次へ進む」をクリック。会員情報の入力画面が表示されるので、画面に従い情報入力を進め、「バックオーダー」を申込もう。これで申込みしたドメイン名が廃止された瞬間に、「お名前.com」が自動で再登録を試みてくれるぞ
「バックオーダー」の申込み状況は「ドメインNavi」で確認できる。「オプション設定」の「バックオーダー一覧」をクリックすると、「バックオーダー」を申込んだドメイン名および、その状況が表示されるぞ
欲しいJPドメイン名に「バックオーダー」申込みをしたのが自分だけならば、ドメイン名廃止後の再登録が成功した時点でそのJPドメイン名をゲットできる。登録完了のメールが手元に届いた時は感無量だろう
「バックオーダー」や「メール通知」を使えば欲しいドメイン名、魅力的なドメイン名を入手できる可能性がぐっと高くなるので、狙っているドメイン名、気になるドメイン名があるならぜひ登録しておきたい。
次回は、さらに人気のドメイン名が集う「ドメインオークション」について解説するぞ。