ウイルス対策入門:個人情報を漏らすスパイウェアも完全駆除!
ウイルスへの対応が終わったら、今度はスパイウェアへの対策を行う。ウイルスが場合によってはマシンに深刻なダメージを与えるのに対して、スパイウェアはマシン内のユーザーの個人情報を漏洩させる。漏洩した個人情報の行き先はマーケティング会社だ。
スパイウェアはウイルスほど危険度は高くないものの、感染する可能性はウイルスよりも高く、大量にマシンに入り込んでデータを送信し、ネットが重くなる原因になることもある。スパイウェアへの対策は「Spybot」で行うのが基本。最新のスパイウェア定義をダウンロードしてPCをスキャンし、スパイウェアをまとめて削除することができる。なお、スパイウェアはレジストリを変更することがあるので、駆除の際システムのトラブルになる可能性がある。レジストリのバックアップ機能は必ず有効にしておこう。
■セキュリティ対策なしでネットを利用
Spybot | ||
作者:Patrick M. Kolla |
Spybotのインストールが終わると、初期設定ウィザードが開始される。スパイウェアの駆除の際、システムのトラブルが発生する可能性があるので「レジストリの完全なバックアップを作成」をクリックしておこう
次の画面では「アップデータを検索」をクリック。Spybotのスパイウェア定義を最新のものに更新しておこう
最新のスパイウェア定義のほかに日本語版のヘルプファイルなどもダウンロードできるぞ
■Spybotでスパイウェアを駆除する
HDDがスキャンされ、スパイウェアが検出される。「問題個所を修正/削除」をクリック
削除を確認するダイアログが表示されるので「はい」をクリック。削除が完了すると報告のダイアログが表示される
「問題個所」にチェックが付いている。これでスパイウェアは削除されたぞ
■Spybotの高度な機能を活用
Spybotにはスパイウェアの駆除以外にも多彩な機能が搭載されている。「高度なモード」を有効にすると「ツール」から利用できるようになるぞ。ファイルを復元できないように削除する「セキュアシュレッダー」や、常駐してレジストリを監視する「常駐保護」、レジストリの問題点を修正する「システム内部の問題個所」などの機能も便利なので活用してみよう。
メニューバーの「モード」→「高度なモード」を選択して「ツール」をクリック。利用したい機能を有効にしよう