TrueCryptで「秘密のドライブ」を作ってみよう!
ファイル隠蔽ツール「TrueCrypt」は「外殻ボリューム」と「隠しボリューム」の2種類の隠し領域を作ることができる。まずは「外殻ボリューム」の作り方から解説していこう。
外殻ボリュームは、HDD上に作成される第一の隠し領域。利用する上で特に重要になるのがコンテナファイルの存在だ。コンテナは作成したボリュームにアクセスするための入り口となるファイル。TrueCryptからコンテナにアクセスしてパスワードを入力することで、マイコンピュータに隠し領域が表示される。コンテナファイルの拡張子は自由に変更できるので、テキスト形式などに偽装しておくと安全だろう。なお、コンテナファイルを紛失したり削除したりすると、作成した領域も失われてしまう。取り扱いは慎重に行おう。
■外殻ボリュームを作成する
TrueCrypt | ||
作者:TrueCrypt Foundation |
TrueCrypt日本語パック | ||
作者:TrueCrypt Foundation |
メニューの「ボリューム」から「新規ボリュームの作成」をクリック
ウィザードが起動するので、「暗号化されたファイルコンテナを作成」を選択して「次へ」をクリック
「ボリュームタイプ」で「TrueCrypt標準ボリューム」を選択して「次へ」をクリック
コンテナを作成する。「ファイルの選択」をクリックして適当な場所に適当な名前でファイルを作成。コンテナのパスが入力されたら「次へ」をクリック
暗号化アルゴリズムとハッシュアルゴリズムを設定する。そのままで「次へ」をクリックすればよい
作成するボリュームのサイズを指定する。適当な容量を入力して「次へ」をクリック
ボリュームにアクセスするためのパスワードを設定して「次へ」をクリックしよう
ボリュームのフォーマットを行う。事前に画面上でランダムにカーソルを動かせば、より高い強度の暗号化が行われる。「フォーマット」をクリックしよう
■作成したボリュームをマウントする
ドライブを選択して「ファイルの選択」をクリック。作成したコンテナを指定して「マウント」をクリックしよう
パスワードの入力画面が表示される。入力して「OK」をクリックしよう
マイコンピュータを開くと、ドライブが追加されている。隠しておきたいファイルをドライブの中に入れてアンマウントすれば、ファイルはパソコン上から見えなくなるぞ