再生中に画面が止まるフリーズAVIを修復するAVIDeFreezer
ダウンロードや録画でゲットしたAVIファイルが、再生中に画面だけ止まることがある。画面だけ止まって音は流れ続ける……という症状だ。フリーソフトAVIDeFreezerで、このようなAVIから画面フリーズを強力に修復することができるぞ。
AVIDeFreezerは強力なツールなのだが、二つ注意点がある。まず、動画を自動で全スキャンしてフリーズ箇所を見つける……といった機能は搭載されていないので、破損フレーム範囲を自分で指定する必要がある点。準備として、VirtualDubなどのツールで破損フレームを探さないといけないのだ。次に、あくまで「AVIをフリーズなしで再生できる状態にする」ためのツールであり、「フリーズが発生する(ファイルが破損する)前の正常な状態に修復する」ことはできないということ。厳密な意味での「修復」ではないので、処理を行うとファイルサイズなどが変わってしまうのだ。どちらかと言えば、PC上で再生する動画というより、DVD化したい動画や、メディアサーバーを通してテレビで観たい動画、変換ツールを使ってiPhoneなどのガジェットに詰め込みたい動画に対して利用すると良いだろう。
まずフリーズ発生箇所の大まかな位置を掴んでおく。AVIDeFreezerは全角を含むファイルパスを正常に扱えないので、「C:\original.avi」などに動画ファイルを置いておこう。
VirtualDubで動画ファイルを開き、シークバーで大まかなエラー発生箇所に移動し左から二番目ボタンで再生開始。フリーズ発生箇所でエラーが起こるので「Move to the previous key frame」。移動先のフレーム数を覚えておく。直後の正常なフレーム数もチェック。
AVIDeFreezerをSoftpediaのページからダウンロードして解凍し起動。「Original File」「New File」を指定し、先ほど覚えたフレーム範囲を指定。フリーズが複数箇所で発生している場合は指定を繰り返す。
出力ファイルではフリーズが発生しない。フリーズ発生箇所で画面に小さなノイズが乗ったり、画面が多少崩れたりすることはあるが、動きが完全に止まったりすることはないのだ。