GoogleやTwitterが推進するモバイル用ウェブ規格「AMP」をWordPressに導入する
スマホやタブレットでのウェブサイトの表示を劇的に高速化する技術「AMP」。GoogleやTwitterなどが普及を目指している、ウェブの今後を占う上で最重要のトピックだ。今回は「お名前.com」で取得した独自ドメインとサーバーを使って、AMPに対応したWordPressを構築するテクニックをまとめたぞ。
■ モバイル向けウェブの新規格「AMP」が登場
現在は、スマホやタブレットといったモバイルデバイスを使ってウェブを表示する機会が非常に増えている。しかし、通信環境やスペックの制限から、なかなか快適に表示されるとはいいがたい。そこで、Googleを始めとした複数の企業が、「AMP」(Accelerated Mobile Pages) という技術の普及に動き出している。
AMPは、モバイルデバイスでの表示を効率化する規格で、通常のHTMLと比べて、表示速度は4倍、データ転送量は8分の1にまで効率化できるとのこと。Googleは2016年の2月から対応を開始しており、既にBBCやTwitterなどの大手のサービスが続々と対応を始めている。今後、ウェブがますますモバイルで利用されるにあたって、非常に重要な技術となることは間違いない。
このAMPだが、WordPressを利用している場合、導入は極めて簡単。プラグインのインストールだけで即座にAMP用のページが生成されるようになる。「お名前.com」の独自ドメインとサーバーでWordPressのサイトを構築し、そこにAMPを導入して実際に記事のページを表示させる手順を解説していこう。
■ 「AMP」導入用のWordPressを独自ドメインで構築
AMPを導入するにあたって、最もカンタンなのがWordPressを利用することだ。WordPressの導入には、「お名前.com」のサービスを利用するのがオススメ。好きな独自ドメインとサーバーをセットで登録し、そこにWordPressを導入する。「お名前.com」のサーバーには自動インストール機能が付いているので、複雑な設定なしに、ボタン1つでWordPressを使えるようになるぞ。
詳しくは前回記事のコチラ→Googleの「AMP」を導入してスマホのサイト表示を高速化するテクニック
■ WordPressにAMPプラグインを導入する
WordPressの導入が終わったら、いよいよAMPの導入だ。WordPress用のAMPプラグインが公開されているので、インストールして有効化すればOK。これで、記事ページのURLの末尾に「/amp」を追加するだけで、AMPのページが表示されるようになる。もちろん、AMPのページデザインのカスタマイズも可能。モバイル用の高速表示に対応したサイトの構築が行えるのだ。
詳しくは前回記事のコチラ→WordPressにAMPを導入してモバイル対応ページを表示させてみよう
AMPを導入する最大のメリットは、モバイルデバイスでのサイト表示の高速化にある。ウェブの世界ではページの表示速度が遅いほど、ユーザーの離脱率は高くなる。現状よりも数倍の速度でウェブページを表示するAMPは、サイトを途中離脱するユーザーの抑止が期待されており、それゆえに有名サイトやサービスがこぞって導入に踏み切っている。AMPが多くのサイトで導入されるようになれば、表示の遅い非対応サイトはますます劣勢に立たされる。特に、WordPressのような重量級のCMSを利用しているなら、AMPの導入は今後は欠かせないテクニックとなるだろう。
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これから独自ドメインとサーバーでサイトを始めるなら、AMPへの対応はマストとなる。まだ普及が本格化していない今のうちに導入して、自在にカスタマイズできるように勉強しておこう。