既存のブラウザ設定を「Firefox Portable」に丸ごと移行する
外出先のパソコンだとネットの情報収集の効率が落ちる……という人は、使い慣れたブラウザをUSBメモリに入れて、どのパソコンでも使えるようにしておきたい。Firefoxのポータブル版に普段使っているブラウザ設定を丸ごと一式移行する方法を解説しよう。
Firefoxを使うなら、USBメモリなどに入れて持ち運べる「Mozilla Firefox, Portable Edition」(以下Firefox Portable)が便利だ。携帯用としだけでなく、デスクトップパソコンのメインのWebブラウザとしても利用できる。他のパソコンに環境を移し替えるときも、フォルダコピーだけでOKなので通常版は使わず、Firefox Portableを常用するのがオススメだ。
導入法はこちらの記事で解説したとおり。Firefox Portableに、既存のウェブブラウザの環境やブックマークを移行したい場合は、「ファイル」→「設定とデータのインポート」を利用する。
また通常版のFirefoxから、Firefox Portableへ移行したい場合は、「設定とデータのインポート」ウィザードは使えない。この場合はプロファイルをコピーしよう。ブックマークのほか、アドオンなどの設定もFirefox Portableに移し替えることができるぞ。
■ USBメモリにFirefoxを丸ごと詰め込もう
Internet ExplorerなどのブラウザからFirefox Portableに環境を移し替えたいときは、「ファイル」→「設定とデータのインポート」を選ぶ
「設定移行ウィザード」が起動するので、移行元のウェブブラウザにチェックを入れて「次へ」ボタンを押す
移行したい項目にチェックを入れて「次へ」ボタンを押すと、その項目がFirefox Portableに反映される
通常版のFirefoxから、Firefox Portableに環境を移行する場合は、プロファイルをそのままコピーすればいい。通常版Firefoxのインストールされているパソコンで、Windows+Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を表示し、「名前」欄に「%APPDATA%\Mozilla\Firefox」と入力する
すると通常版Firefoxのアプリケーションデータが保存されているフォルダが開く。この中のProfilesフォルダを開くと、「××××.default」(××××の部分はユーザーによって異なる)というフォルダが出てくる。このフォルダを開き、中のファイル・フォルダをすべてコピーする
次にFirefox Portableのインストールフォルダ内のDataフォルダを開き、その中の「Profile」フォルダに先ほどの「××××.defult」フォルダの中身を全部上書きコピーする