【PT2導入記1】PT2を導入して自宅PCを最強録画マシンに
今やテレビ録画はほとんどがDVDレコーダーで行われているが、動作はもっさりだし、コピー制限はあるしHDD容量に限界はあるしと、決して使い勝手がよいとはいえない。現在、最強の録画環境はパソコン+PT2だ。この連載では、PT2の導入から活用までを解説していくぞ。
アースソフトの「PT2」といえば、地上/BS/CSデジタルTV放送を受信可能なカードとして一斉を風靡した。一時期販売が停止され、ただでさえレアモノ扱いだったものがさらに入手困難になり、プレミアまで付いていたが、最近になって生産・販売が復活。第8~10ロットで5万枚ほど生産されるということで、かなり楽に入手できるようになった。
PT2の特徴といえば、地上/BS/CSデジタルTV放送の電波を受信でき、フリーソフトを組み合わせて自由自在に視聴・録画・編集できること。デジタルTV放送にはコピー回数を制限するプロテクトがかけられているため、通常のキャプチャーカードで録画した動画は、他のPCに自由にコピーすることができない。カットやエンコなどの編集も基本的には不可で、非常に使いづらい。その点、PT2は電波の受信時にこれらの信号をスルーしてしまうので、自由にコピーや編集が行なえるというわけだ。
PT2の販売パッケージには、付属品は何もついていない。ただカードが入っているだけだ。ドライバはアースソフトのWebからダウンロードしてきてインストールする必要がある。またデジタルTV放送の暗号解除に必要なB-CASカードも付属していないので、これは他のB-CASカードを使う機器から流用する。B-CASカードを読み込むためのカードリーダーも必要だ。あとパソコン側にPCIカードスロットの空きが1本必要となるので、自分のパソコンに空きスロットがあるかを確認しておこう。PT2、B-CASカード、カードリーダーの3点が揃ったら導入作業を始めよう。
■ PT2を入手してパソコンに設置しよう
アースソフトのPT2。業者によって売値は異なる。安いショップなら実売で1万6800円くらいから入手できるが、あっという間に売りきれるのでこまめなチェックが必要(現在はAmazonでも購入できる→参照)※補記:現在の最新モデルは「PT3 Rev.A」
まずはPT2をパソコンのPCIスロットに取り付け、アンテナケーブルを接続する。「T1」「T2」と書かれているコネクタが地上デジタル用、「S1」「S2」がBS/CS用のコネクタだ
PT2を装着してパソコンを起動したらまずはアースソフトのサイトに接続。「製品情報」→「PT2」とクリックして、「ソフトウェアのダウンロード」の「最新版」のページでドライバをダウンロードする。「PT2-Windows-Driver-200.exe」(200の部分はバージョン番号)と書かれているのがPT2用ドライバの最新版だ。またSDKも必要なので「PT-Windows-SDK-201.exe」もダウンロードしておく
ダウンロードしたPT2のドライバファイルをダブルクリックしてインストールする。メニューに従ってインストールすれば良い
続いてSDKのほうもインストールしておこう。こちらもダブルクリックしてメニューに従うだけだ
カードリーダーを用意する。写真は「NTT-ME SCR3310-NTTCom」。B-CASカードはこのような向きで挿入する。カードの向きが間違っていると読み込みが行なえないので注意
カードリーダーのドライバを付属CDからインストールしたら、カードリーダーをパソコンのUSBポートに接続すると認識される
PT2、カードリーダーが無事に認識されればOK。デバイスマネージャで確認すると、PT2は「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」に「EARTHSOFT PT2」として表示される。カードリーダーは「スマートカード読み取り装置」の欄に表示される