【ノートPC超改造】無線を11nにしてネットを高速化
ノートパソコンには無線LANを搭載しているモデルがとても多い。LANケーブルを床の上に伸ばす必要がなくなるため便利だが、古い機種は802.11bや802.11g規格のチップを搭載しており通信速度がとても遅い。無線LANのチップを交換して最新の802.11n規格に対応させてしまおう。
802.11nではアンテナを3本使うことになっているが、2本しか搭載していない従来規格用のノートパソコンでも十分高速化可能だ。無線LANのチップはマザーボード上にあることが多いためキーボードを外すだけでは交換できないが、チップ自体はメモリのようにツメで止めてあるだけなので作業はそれほど難しくない。ただしパソコンのメーカーによってはチップを乗せ替えるとエラーが出てパソコンが起動しなくなったり無線LANが利用できないことがあるので注意しよう。また、チップだけを交換してもルータが802.11nに対応していないと意味がない。ルータのスペックを確認し、対応していないなら新調する必要があるぞ。
■ 遅い無線LANのイライラから解放
ノートの無線LANチップは「mini PCI」と「mini PCIe」の2種類がある。2005年以前のパソコンならmini PCIの可能性が高い。802.11n対応のmini PCIカードは玄人志向の「802.11ND-MPCI」(実勢価格7480円)が唯一のモデルだ
mini PCIeならInte「l WirelessWiFi Link4965AGN」(実勢価格2999円)を使う。mini PCIカードの約半分の大きさだ。以下802.11ND-MPCIで説明するが交換の基本は変わらない
チップを交換する前に802.11nの無線LANルータを用意しよう。オススメはNECの「AtermWR8500N」(実勢価格1万1400円)。高速化のためにセキュリティをおろそかにしておらず人気だ
キーボードを外したらパームレストを取り外す。機種によってはキーボード側のフレーム全体を外す。フレームはツメとネジで固定されているのでツメを折らないようにしよう
無線LANのチップからアンテナケーブルを取り外す。ケーブルははめ込み式なのでコネクタ部分をつまんで引き抜くだけでOKだ
チップを802.11ND-MPCIと交換してアンテナを接続する。3つあるコネクタのうち、必ず両端の2つに接続しよう。なお、内蔵のアンテナを使うと電波法に抵触するのであくまでテストとして行うこと
元通りに組み立て直したら802.11NDMPCIのドライバを導入する。再起動後タスクトレイのアイコンをクリックしネットワークキーなどの情報を入力すると高速な無線LAN接続が行える