コピフリ機器で地デジを完全にぶっこぬく8つのテクニック
アナログ停波を前にテレビの地デジ化が盛り上がってきたが行き過ぎた“コピー制限機能”のせいで簡単に録画ができなくなり、かなり不評を買っている。だが最近になって手軽に録画できる機器やツールが登場。パソコンで地デジをガンガン録画できるようになっている。今こそアナログ放送を捨て去って、地デジをパソコンで楽しもう!
地上デジタル放送(地デジ)はハイビジョンで放送されているため現在主流のアナログ放送とは比べものにならないほど映像がキレイだ。しかしHD CPという非常に強力な著作権保護機能が搭載されている。ダビングできる回数は決まっているし、録画した番組をほかの機器に取り込むことだってできない。だが「TS抜き」という手法を行える機器が現れたことで状況は一変した。地デジ放送をHDCPによるコピーガードがかけられる前に受信するハードを使って、パソコン上で自由に視聴&録画できるようになったのだ。
地デジをコピーフリーでパソコンに録画できる機器は現在約15種類ある。「フリーオ」や「PV4」などが代表的だ。しかし教えて君.netは「MonsterTV HDUC(シリアルに注意。後述)」をオススメしたい。ほかの機器は多くが販売終了になっておりオークションなどでないと手に入りにくいが、HDUCはパソコン専門店などで比較的容易に購入できる。価格だって8000円台とお手ごろだ。
HDUCを使ってTS抜き録画をするにはまずドライバをインストールし、次に視聴&録画用のソフトを導入する。製品付属のソフトではコピーフリーにできないので、ユーザーの有志が作成した「BonDriver_HDP2」という改造版のドライバと「TVTest」という視聴用ソフトを組み合わせて利用しよう。
こちらで準備が終わったらTVTestで地デジの視聴と録画を始めよう。初回起動時にはチャンネルスキャンを行う必要がある。スキャンで認識されたテレビ局しか視聴や録画が行えないので途中でスキップせずに必ず最後まで行おう。また深夜にスキャンを行うと放送終了しているテレビ局が認識されないので避けた方がいいだろう。
TVTestはHDUCでの視聴と録画に欠かせないソフトだが、EPGでの録画予約に対応していないという大きな欠点がある。新聞のテレビ欄やEPG番組表を見ながら手作業でタイマーセットするなんて面倒すぎるし、録画ミスが起こりやすい。番組が録れていなくて泣くハメにならないように予約専用ツール「TvRock」を導入しよう。
TvRockはほとんどすべての操作をブラウザ上から行えるソフトだ。予約録画をするにはブラウザでEPG番組表を表示し番組名の下に書かれている「予約」をクリックするだけでいい。ほかに設定をする必要は一切ないのでラクラク録画が行えるぞ。予約ができたらあとは放っておけば勝手にTVTestが起動し、録画がスタートする。
こちらで紹介したHDUCはチューナが1つしか内蔵されていないので、同じ時間に複数のチャンネルで見たい番組があると、どちらか片方をあきらめるしかない。リアルタイムで放送を見ながら裏番組の録画もしたいという人はHDUCではなく上位機種である「MonsterTV HDU2」の購入をオススメする。
コピフリ録画できるHDUCは便利だが、録画のたびにパソコンが地デジ関連のソフトに占有されてしまうのはちょっと不便だ。ハードディスクレコーダのように、テレビのそばに置いておくだけで勝手に録画できた方が便利だ。余っているノートパソコンとHDUCを組み合わせて、ハードディスクレコーダと同等の録画専用パソコンを作っちゃおう。