地デジ攻略・録画編:HDUCでコピフリ地デジ録画
地デジをコピーフリーでパソコンに録画できる機器は現在約15種類ある。「フリーオ」や「PV4」などが代表的だ。しかし教えて君.netは「MonsterTV HDUC(シリアルに注意。後述)」をオススメしたい。ほかの機器は多くが販売終了になっておりオークションなどでないと手に入りにくいが、HDUCはパソコン専門店などで比較的容易に購入できる。価格だって8000円台とお手ごろだ。
接続はUSBなのでパソコンを分解して増設する必要はないし、ノートパソコンでも利用できる。また手のひらに乗るサイズで設置場所に困らない。だが、そもそも地デジの電波が届いていなければ機器を用意しても意味がない。まず自分の家が地デジ対応エリアになっているかどうか調べよう。ケーブルテレビを利用している場合は地デジの「再送信」が行われているかを確認するといい。
さらにUHFが映るかどうかもチェック。地デジはUHF帯で放送されているので、UHFが映らないと視聴は不可能。U/V混合のマンションは問題ないが、一軒家の場合はアンテナが立っている必要がある。またHDUCと現在のテレビを1個所のアンテナ端子で共存させるならアンテナ線を2つに分ける「分配機」が必要になる。必要に応じて購入しよう。
■地デジの対応を確認してからHDUCを入手
エスケイネット「MonsterTV HDUC」は実勢価格7970円。送料を含めても8000円台に収まる。大きさは10センチ×7センチで、タバコの箱とほとんど変わらない。バスパワーで動作するのでACアダプタなどは不要だ
HDUCには地デジ専用の青いB-CASカードが付属している。PV4などのように別途調達する必要はない。使うときは本体の奥までしっかり挿入しよう
地デジの対応エリアはデジタル放送推進協会のサイト内にある「放送エリアのめやす」で確認できる。郵便番号や住所などを入力して検索し、表示される地図で最寄りの電波塔のアイコンをクリック。色が塗られている地域なら対応範囲内だ
テレビの難視聴対策によって契約しないでもケーブルテレビが通っているマンションに住んでいるなら日本ケーブルテレビ連盟のサイト内にある「地上デジタル放送の再送信状況」を確認しよう。「伝送方式」で「同一周波数パススルー」方式が採用されていればHDUCを利用できる
UHFが映るかどうかは「MXテレビ」「テレビ大阪」「テレビ愛知」などアナログテレビの13ch以降の局を見られるかどうかで確認できる。手軽に確認するなら住んでいる地域のテレビ番組表を見ればいい
UHFが入らない場合はUHFアンテナが必要になる。屋根の上に設置すると3万円から5万円の工事費がかかるが、八木アンテナ「UwPA」(実勢価格3500円)などの室内屋外兼用のアンテナなら工事は不要だ
アンテナが確保できない場合は「MonsterTV HDUシリーズ用ブースター搭載モバイルアンテナ」を使う手もある。ただし価格は3980円と高めだ
1つのテレビアンテナ接続端子を現在使用しているテレビとHDUCで共存させるにはアンテナ線を2つに分けるアンテナ分配機が必要になる。価格は1000円から3000円程度だ
■TS抜きできないHDUCに注意!
最近になってHDUCには新バージョンがリリースされた。型番は同じだが中身が変わっており従来の方法ではTS抜きができなくなっているので、購入しないように注意が必要だ。製品裏のシリアルナンバーの6桁目が「D」になっているのが特徴だが、外箱から見分けることはできない。ただし新バージョンはアマゾンなどの通販サイトで販売された5月以降の出荷分であり、郊外のパソコン店や電機店の在庫分は以前のバージョンである可能性が高い。店頭で売れ残りと思われる商品を狙うか、こちらでも紹介する「HDU2」の購入を検討しよう。
本体裏面に書かれているシリアルナンバーの6桁目がCやBの場合は旧バージョンだ。Dと書かれている場合は新バージョンなので現在はTS抜きができない
■新バージョン対応ドライバが開発されるかも!?
HDUSはこれまでも新製品が発売されるたびに有志の手によって解析が行われ、TS抜きできるドライバが作成されてきた。シリアルナンバー「D」の新バージョンを手に入れてしまった場合は、対応するドライバが公開されるのを待つのも手だ。