実測! 日常操作に最もストレスを感じないOSはどれだ?
こちらの記事でWindows7、Vista、XP、Ubuntuのインストール速度を比較したが、こちらでは同じ面子による「起動」「終了」「ブラウザでの重いサイトの表示」「iTunesの起動」などの日常操作にかかる時間を比較してみた。
テストはOSインストール後に最低限のドライバのみをインストールした状態で行った。
■ テスト1:パソコン起動・終了時間
Windows7:41秒
Windows Vista:1分12秒
Windows XP:35秒
Ubuntu:1分15秒
終了
Windows7:11秒
Windows Vista:12秒
Windows XP:13秒
Ubuntu:11秒
起動と終了は各5回ずつ行い、上下を除いた平均値を採用した。XPはさすがに速いが7も負けてはいない。逆にVistaとUbuntuはかなり遅かった。
■ テスト2:ベンチマーク
ベンチマーク(性能テスト)ソフトは「CrystalMark 2004 R3」を使用した。ソフトの仕様も関係し、XPが大きく差を付けた。
Windows Vista:47583
Windows XP:54100
Ubuntu:-
■ テスト3:iTunesの起動
重いソフトの代表格としてiTunesに登場してもらった。なおUbuntuでは同じソフトを導入できないためiTunesとベンチマークでのテストはせず。
Windows Vista:16.4秒
Windows XP:14.3秒
Ubuntu:-
■ テスト4:画像の多いウェブサイトを表示
にゅーあきばなど画像が多いサイトを表示してブラウザの表示速度を計測したが、サーバ側の重さによる影響の方が大きいようだ
Windows7:8.2秒
Windows Vista:8.5秒
Windows XP:8.7秒
Ubuntu:7.1秒
にゅーあきば
Windows7:2.8秒
Windows Vista:3.6秒
Windows XP:4.0秒
Ubuntu:2.4秒
■ テスト5:ネストされたテーブルを表示
各OSの標準ブラウザでサイト「300clp」にある「試験用テーブル」の「六重テーブル」と「七重テーブル」を読み込ませて時間をチェックした
Windows7:2.2秒
Windows Vista:1.0秒
Windows XP:3.5秒
Ubuntu:1.2秒
7重テーブル表示
Windows7:10.7秒
Windows Vista:3.9秒
Windows XP:3.5秒
Ubuntu:4.6秒
■ まんべんなく軽いのはやっぱりWindows XP
総合すると、やはり全体的に速いのはXPだった。登場当初こそ「重い」と不評だったがXPだが、7年が経過してハードウェアが高速化した今となってはまるでウソのように軽快に感じられる。だが新OS勢では7の健闘が目立つ。Vistaのようなもっさり感は全く感じられず、起動時間も速い。XPには及ばないとはいえ迫る数値をたたき出している。ただ、標準のブラウザであるIE8は動作が遅めだった。まだベータ版なので今後の速度向上に期待したい。