某100万円企画の金賞をゲットしたアレ以降、イマイチ進展がなかった漫画ビューア界に明るい話題だ。国産の高機能型ビューア「GRViewer」が「GRViewer3」として帰ってきた。お気に入り機能などが非常に充実したビューアだぞ。

「GRViewer」は、いわゆる「見開き表示機能を搭載した画像ビューア」、つまり漫画を読むのに最適化された漫画ビューアツール。SUSIEプラグインに対応しているので自分で対応形式を増やせるし、画像を表示しながら次の画像の読み込みをバックグラウンドで行うことで切り替えを一瞬で行う先読み機能、ルーペ機能など、漫画ビューアとしての標準的な機能は全て搭載済み。Vistaチックなアドレスバーも、大量のマンガをHDDに溜め込んでいる人にとって非常にポイントが高いだろう。また、お気に入りの管理や検索なども充実しており、例えば漫画全巻を一つにまとめた圧縮ファイルの中の各巻をお気に入りに登録しておくこともできるし、検索は正規表現にも対応済みだ。今後のバージョンアップにも期待しつつ概要を紹介しよう。

「GRViewer」を作者のページからダウンロードして解凍。「susieplugin」内にSUSIEのプラグインを放り込む。最低限、「Susieのだうんろーど」の「JPEG plug-in」と「Plug-in package」を入れておけばよい。

基本は「フォルダ」「ファイル」「イメージ」の3ペインで利用する画像ビューア。SUSIEプラグインを入れておけば圧縮ファイルをフォルダのように見なし、内部の画像ファイルを鑑賞することもできる。

ダブルクリックで全画面表示。「イメージプロパティ」の「見開き」で設定を行っておけば、縦長の画像が横に連結される、いわゆる漫画のような外観になる。readme内に記述されているようにキーボードでの操作も可能だ。

「ブックマーク」で「ブックマークの追加」でプルダウンメニュー内にブックマークを作成する。「ファイル」で画像を選択した状態で「ブックマークに追加」でサムネイル付きのブックマークが登録される。圧縮書庫内の画像ファイルを登録することも可能だ。

「アドレス」はVista的にプルダウンで同階層フォルダへ一発移動できる設計。漫画フォルダの中に作者/作品別フォルダがあって、その中に巻別フォルダがあって……といったフォルダ構造で漫画を管理している場合、非常に使いやすいぞ。

「イメージ設定」「ルーペ設定」で詳細を弄れるルーペ機能も搭載済み。「その他」「イメージ」「ルーペ」で有効/無効を切り替える。