独自ドメインのメールアドレスを利用したいけど、サーバーを運用するお金も専門知識もない……。そんな人にオススメなのが、「inbox.com」を利用する方法だ。無料プランで、無制限に独自ドメインのメールを作成できる最強のウェブメールサービス。「お名前.com」の独自ドメインを使って、「inbox.com」でメールアドレスを作成する方法をまとめたぞ。

■ 無制限に独自ドメインのメールアドレスを発行できる「inbox.com」

独自ドメインのメールアドレスを運用するには、メールサーバーの構築やメール転送サービスの利用など、様々な方法が考えられるが、もっとも便利なのが、ウェブメールサービスを利用する方法だ。ブラウザから利用できるユーザー専用の受信トレイが最初から用意されていて、メールの管理や振り分けの設定を各自で行えるようになる。メールアドレスだけでなく、メールの環境を丸ごと提供できるのが魅力だ。

しかし、「GoogleApps」や「Outlook.com」といったウェブメールで、独自ドメインを利用するには、有料プランへの加入が必須。国内で唯一、無料で独自ドメインを利用できる「ZOHOメール」は、発行できるメールアドレスの数に上限が設けられている（最大10個まで）。そこでオススメなのが米国のウェブメール「inbox.com」。無料プランで独自ドメインの利用に対応しており、発行できるメールアドレスは無制限だ。

「お名前.com」で取得した独自ドメインを「inbox.com」に登録し、独自ドメインのメールアドレスを発行するまでの手順をまとめたぞ。

「お名前.com」でメールアドレスに利用したいドメイン名を取得。続いて、「inbox.com」のアカウントを作成しよう。「inbox.com」は米国のウェブメールサービスなので、表記はすべて英語だが、難易度の高い設定項目は一切ない。無料で利用できるフリープランを選択し、パスワードを忘れたときのための秘密の質問と回答を登録すればOK。

記事はこちら→「GoogleApps」「Outlook.com」の代わりはコレ！無料で独自ドメインのメールアドレスを無制限に発行できる「inbox.com」

次に行うのは「お名前.com」と「inbox.com」を連携させる設定だ。「inbox.com」が提供しているMXレコードを「お名前.com」で取得したドメインに設定。あとは「inbox.com」に取得したドメインを登録すればOK。「inbox.com」では、発行できるメールアドレスの数に制限がないのが魅力。実際に2つ目以降のメールアドレスを追加する手順も解説するぞ。

記事はこちら→無料で大量アカウント発行もOK！「inbox.com」で独自ドメインのメールアドレスを運用する

「inbox.com」は、日本での知名度こそ低いものの、米国ではGmailに匹敵する人気を誇るウェブメールサービス。機能的にもGmailに引けをとらず、独自ドメイン機能のほかにも、迷惑メールを自動判定したり、ウイルスチェックで危険な添付ファイルを含むメールを自動的に隔離するセキュリティ機能を無償で提供している。プライベートだけでなく、ビジネス用途での利用でも安心だ。

現在、独自ドメインのメールアドレスを無料で作成できるウェブメールは「inbox.com」と「ZOHOメール」
だが、機能面で比較すると、無制限にメールアドレスを発行できる「inbox.com」の方に軍配が上がる。利用ユーザー数が少ない場合や、英語での設定に自信がない場合には「ZOHOメール」（参考：【まとめ】ドメイン「.tokyo」を取得して、”世界でひとつ”自分だけのメールアドレスを作成しよう！）、それ以外は「inbox.com」という風に使い分けるといいだろう。

「お名前.com」と「inbox.com」の組み合わせで、最低限のコストで独自ドメインのメールアドレスを運用できるようになろう！