Gmailのメールアドレスには「xxx@gmai.com」しか使えないと思い込んでいないだろうか。GoogleAppsに独自ドメインを登録すれば、「xxx.@xxx.com」といった風に、徹頭徹尾、完全オリジナルな自分のだけのメールアドレスを利用できるようになる。そのための手順をまとめてみたぞ。

メールアドレスは、その人の中身を映す鏡のようなもの。自分の好きな言葉や、お気に入りのアーティスト名を含んだメールアドレスを使っている人は、よく見かける。だが、それでは物足りない、「自分だけの完全オリジナルなメールアドレスを持ってみたい」と考えている人もいるだろう。
「完全オリジナルなメールアドレス」の利用は、自力でメールサーバーを運用するノウハウがある人にとっては難しくないし、高い月額料金を払えばレンタルサーバーで利用できないこともない。しかし、そんなに敷居の高い方法をとらずとも、GoogleAppsと独自ドメインを使えば、レンタルサーバーなどのコストを一切かけずにGmailのメールアドレスを、自分だけのメールアドレスに変更することができる。
この特集では、「お名前.com」で独自ドメインを取得し、凡庸なGmailアドレス「xxx@gmail.com」を捨てて自分だけの「xxx@xxx.com」を作成するまでの手順をまとめたので、設定の参考にして欲しい。
 

【追記】GoogleAppsは２０１６年に「G Suite」という名称のサービスに変更され、独自ドメインを利用したメールアドレスの作成は、無料では行えなくなっている。独自ドメインのメールアドレスを無料で作成する方法については、以下の記事を参考にしてほしい。

Gmailでオリジナルのメールアドレスを使えるようにするには、まずは「お名前.com」で独自ドメインを取得し、それをGoogleAppsに登録する作業が必要になる。「お名前.com」でドメインを登録する手順についてはこちらを参照。独自ドメインが取得できたら、さっそくGoogleAppsにログインして初期設定を開始しよう。
 
設定手順はこちら→
取得したドメインをGmailのメールアドレスに設定する

GoogleApps側の初期設定が終わったら、次はドメイン側の設定だ。といっても、やることは1つ。「お名前.com」の「レンタルDNSレコード」の設定に、GoogleAppsが公開している情報を打ち込むだけ。この作業により、GoogleAppsと「お名前.com」で取得した独自ドメインが連携して動作するようになるぞ。 
設定手順はこちら→
「お名前.com」の独自ドメインにGoogleApps用のレコードを設定する

GoogleAppsを稼動させるには、もう1つ、「ドメインの所有権の確認」という大事な作業が残っている。独自ドメインが本当に登録ユーザーのものであるかを、証明しなければならない。いくつか方法はあるが、もっともかんたんな方法は、「お名前.com」のレンタルDNSレコードにもう1つ設定を加えるやり方。この作業が完了すれば、GoogleAppsが利用できるようになる。
設定手順はこちら→
「お名前.com」の独自ドメインにレコードを設定して所有権を証明する

GoogleAppsが有効になったら、もうGmailは独自ドメインのオリジナルなものになっている。さっそく利用したいところだが、その前に、以前のGmailの環境を移行しておこう。Gmailには、使っていた過去のメールアドレスとフィルタの設定をそっくり移行する機能がある。これで以前と同じ環境でメールを使えるようになるのだ。
設定手順はこちら→
旧Gmailのメール環境を独自ドメインのGoogleAppsに移行する

GoogleAppsと「お名前.com」の独自ドメインを使ったオリジナルのメールアドレスでは、利用にかかる費用は独自ドメインの維持費（年間180円から）のみとなる。メールサーバーに関する知識は一切不要で、一度動き出したら、Gmailとまったく同じように利用できる。
また、独自ドメインが有効である限り使い続けられるので、年間の維持費さえ払い続ければ、そのメールアドレスは半永久的に自分のものだ。これでプロバイダー乗り換え時などに懸念されるメールアドレスの変更に怯える必要は一切なくなるぞ。
 
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一通りの設定を終えて自分だけのメールアドレスを手に入れたら、友達に見せびらかすもよし、さりげなく利用して周囲の注目を集めるもよし。新しいメールアドレスでのネットライフを存分に楽しんでもらいたい。

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