旧Gmailのメール環境を独自ドメインのGoogleAppsに移行する

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GoogleAppsが開始され、Gmailで独自ドメインのメールアドレスが使えるようになったら、次にやるべきは旧環境の移行だ。以前に使っていたGmailで受信したメールデータを新環境にそっくり移し、さらにフィルタの設定を移行してメールの整理を自動で行う方法を解説しよう。

前回までの記事で、「お名前.com」の独自ドメインを使って、GoogleAppsを利用できるようになった。新しいGmailのメールアドレスは「xxx@gmail.com」ではなく、「お名前.com」で取得したドメイン名になっているはず。メールの送受信を問題なく行えることが確認できたら、さっそく、ウェブサイトやメールの署名に記載されている連絡先を、新しいメールアドレスに変更しよう。

だが、メールアドレスが変わったことを告知しても、うっかり古いGmailの方にメールを送ってくる人がいるかもしれない。また、これまでGmailで受信してきた過去のメールが、新環境に移行することで再ログインしないと見られなくなってしまうのも不便だ。
Gmailでは、POP3の設定を使ってメールデータを、まとめて別アカウントに移行できる。これまで受信したGmailのメールを、新しい独自ドメインのGmailの受信トレイにコピーできるのだ。
また、フィルタ機能のエクスポートにも対応しているので、メールの振り分け設定も移行することが可能。移行した過去メールにフィルタを適用すれば、新しいGmailの環境でも、旧来と同じようにメールをフォルダに整理・保存することができる。
今回は、新しい独自ドメインのGmailで、以前の使い慣れたGmailの環境を再現するテクニックを解説していこう。

■ GoogleAppsに旧Gmailのメールデータを移行する

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GoogleAppsが利用できるようになったら、「メール」を開こう。新しいGmailの受信トレイが表示される。画面右上の歯車のアイコンをクリックして「メール設定」をクリックしよう

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「メール転送とPOP/IMAP」を開いて、「すべてのメールでPOPを有効にする」を選択し、「変更を保存」をクリック

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画面右上のグレー背景の歯車のアイコンから「メール設定」をクリックし、表示されたメニューから「アカウント」を開き、「自分のPOP3メールアカウントを追加」をクリックする

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新しいウインドウが立ち上がる。これまで使っていたGmail(旧Gmail)のメールアドレスを入力し、「次のステップ」をクリックしよう

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旧Gmailのユーザー名とパスワードを入力。POPサーバーの設定とチェックボックスはそのままで、「アカウントを追加」をクリック(「受信したメッセージのコピーをサーバーに残す」はチェック不要。Gmailの場合は元のメールは自動的に残る)

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旧Gmailのアカウントからメールを送信できるようにするか選択。「はい」を選択して「次のステップ」をクリック

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「名前:」にメールアドレスの送信元として表示したい名前(普通は本名)を入力して「次のステップ」をクリック

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SMTPサーバーの選択画面。「~メール経由で送信する(セットアップが簡単)」を選択して「次のステップ」をクリック

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「確認メールを送信」をクリックすると、旧Gmailのアカウントに確認メールが送信されるぞ

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確認メールの送信完了画面が表示されたら、ウインドウを閉じて、旧Gmailにログインして受信トレイを見てみよう

 

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新しいGmailのアカウントから、確認メールが届いている。メール本文中のURLをクリックしてリクエストを承認しよう

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これで新しいGmailに、旧Gmailにあった過去のメールがすべて移行される。新Gmailから、旧Gmailのメールアドレスを使って受信したり送信することもできるぞ

■ GoogleAppsに旧Gmailのフィルタ設定を移行する

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旧Gmailのアカウントにログインし、画面右上の歯車のアイコンから「設定」を開き、「Labs」をクリックしよう

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「フィルタのインポート/エクスポート」という機能があるので「有効にする」を選択し、「変更を保存」をクリックしよう

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再度、画面右上の歯車のアイコンから「設定」を開き、「フィルタ」を選択し、「選択:」で「すべて」をクリック。全てのフィルタのチェックボックスが有効になったら「エクスポート」をクリックして、「mailFilters.xml」を適当な場所に保存しよう

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新しいGmailにログイン。画面右上のグレー背景の歯車のアイコンから「設定」を開き、「Labs」クリックして「フィルタのインポート/エクスポート」を有効にする。「フィルタ」を開いて「フィルタをインポート」をクリックしよう

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「ファイルを選択」で旧アカウントからエクスポートして保存した「mailFilters.xml」を選択し、「ファイルを開く」をクリックする

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旧Gmailのフィルタが表示される。画面下の「フィルタを作成」をクリックしよう。その際、「既存のメールに新しいフィルタを適用する」にチェックを入れておくと、移行したメールデータが、フィルタのルールに従って自動的に旧Gmail環境と同じように整理される

Gmail同士でのメール環境の移行は、OutlookやThunderbirdなど既存のメールソフトの移行と比べても非常にカンタン。「独自ドメインのメールアドレスに興味はあるけど、今使っているGmailの環境を捨てるのが不安……」という人にも、手軽に行えるのでオススメできる。
なお、旧Gmailの環境は、新しいGmailアドレスに移行した後もそのまま残されるので、バックアップに失敗して過去のメールデータが消失するといった心配は不要。
これから主力のメールアドレスを新しくしたいと考えている人は、ぜひGoogleAppsと「お名前.com」の独自ドメインでGmailの利用をお試しいただきたい。

なお、これから独自ドメインを取得する人には朗報だ。「お名前.com」では今なら、期間限定の価格破壊キャンペーンを実施中で、人気の[.com/.net/.info]ドメインが国内最安値"180円"からで取得できるぞ!

次回(3/16 掲載予定)の記事は、「お名前.com」の独自ドメインでGoogleApps(Gmail)を運用する連載特集の総まとめだ。GoogleAppsのアカウント取得から「お名前.com」の設定、GoogleAppsの設定から運用開始に至るまでの流れを、改めておさらいしよう。

■ 特集記事一覧

【第1回】 Google Appsにドメインを設定 Gmailを好きなメールアドレスで使う
【第2回】「お名前.com」の独自ドメインにGoogleAppsの設定を追加しよう
【第3回】ドメインの所有権を確認 いよいよGoogleAppsの運用を開始する
【第4回】旧Gmailのメール環境を独自ドメインのGoogleAppsに移行する
【第5回】Gmailを独自ドメインのメールアドレスで使う方法・まとめ(3/16掲載予定)


2012年03月13日 12時31分
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