サイトの「裏口」を整備 RSSフィードを独自ドメインで配信しよう
独自ドメインを取得して、自分のサイトのアドレスを書き換えても、満足するのはまだ早い。意外と盲点なのが、サイトの裏口「RSSフィード」だ。ここが以前のアドレスのままだと、馬脚が見えて格好悪い。「お名前.com」で取得したドメインを、RSSフィードのアドレスに設定する方法を解説しよう。
私たちが普段目にしているサイトのURLが「表玄関」なら、「裏口」に当たるのが「RSSフィード」だ。RSSフィードはサイトの更新情報を発信しているアドレスで、「Googleリーダー」や「Livedoorリーダー」でサイトを読んでいる場合、ここから最新の更新内容を得ることになる。
「お名前.com」で独自ドメインを取得して、サイトの表向きのアドレスを変更しても、RSSフィードのアドレスは元のまま。RSSフィードでは、契約したブログサービスやサーバーのアドレスが、むき出しで表示される。RSSフィードからのアクセスは、気まぐれに訪れた訪問者と違い、しっかりとサイトの内容を読んでくれている固定読者が中心。長く使い続けることになるアドレスなので、裏口といえどもしっかり管理しておきたいところだ。
Googleは、RSSフィードのカスタマイズが行える「FeedBurner」という機能を提供している。このサービスを使うと、RSSフィードのアドレスに、自分で取得した独自ドメインを割り当てることができるようになる。
さらに、「FeedBurner」はRSSフィードのアクセス解析に対応していて、RSSフィード経由の閲覧者がどのくらいいて、どんな属性を持っているかも、細かく見ることができるぞ。
長く愛されるサイトを運営するなら、サイトの表玄関と同じくらい、RSSフィードの整備にも力を入れる必要がある。さっそく、「FeedBurner」を使ってRSSフィードのアドレスに、「お名前.com」で取得した独自ドメインを設定する方法を解説していこう。
なお、「お名前.com」でドメインを取得するまでの手順は、過去の解説を参考に行って欲しい(参照)。
■ 「お名前.com」で取得した独自ドメインのRSSを配信する
「FeedBurner」のページを開き、Googleのアカウントでログインしよう(日本語表示になっていない場合は、右上の「言語」から日本語を選択する)。「新しいフィードを登録!」に、変更したいサイトのURLを入力して「次へ」をクリック
入力したURLからフィードが抽出される。表示されたアドレスの中から好きなものを選んで「次へ」をクリック
「フィードタイトル」と「アドレス」が表示される。「アドレス」は分かりやすい文字列に変えておこう。この「アドレス」は後で使うので、何を入力したか覚えておく。「次へ」をクリック
FeedBurnerにフィードが登録された。表示されているFeedBurnerのURLをクリックすると、サイトのフィード情報が開くようになるぞ。「次へ」をクリック
フィードの統計情報についての設定画面。好みに応じて設定し(そのままでもOK)、「次へ」をクリック
■ FeedBurnerの「マイアカウント」機能に独自ドメインを設定
FeedBurnerの画面右上の「マイアカウント」をクリック
「マイアカウント」が開いたら、右の「サービス」から「マイ・ブランド」をクリックしよう
「マイ・ブランド」のページに記載されている「feed CNAME」の文字列「xxx(ランダムな文字列).feedproxy.ghs.google.com.」をコピーする。文末の「.」も忘れないように
「お名前.com」にログインして、「ドメインNavi」から「レンタルDNSレコード設定」をクリック
フィードのURLに利用したいドメインを選択し、「入力画面へ進む」をクリック
Feedburnerの設定に必要なレコード情報を入力しよう。「ホスト名」はフィードのURLを設定。選択したドメインの先頭に適当な文字列を追加しよう(ここでは「feeds」を追加)。「TYPE」では「CNAME」を選択、「VALUE」には3つ前の手順でコピーした、マイ・ブランドのページに記載されていた文字列を貼り付けて、「追加」をクリック 「状態」が「有効」になっているのを確認して「追加」をクリックしよう
「レコードの追加」に設定した項目が追加されたら、「確認画面へ進む」をクリック
ここまで行った設定の最終確認のページが開くので、そのまま「設定する」をクリックする
FeedBurnerのマイブランドのページに戻って、「フィード固有のドメイン名を入力します」の空欄に、「お名前.com」の「レンタルDNSレコード設定」で設定したURLを入力し、「有効」をクリックする
「レンタルDNSレコード設定」を設定した直後だと、エラーメッセージが表示される。DNSレコードが浸透するまで待とう。30分もすれば利用できるようになるはずだ
待機してからもう一度、「有効」をクリックすると「Your account has been updated」が表示される。これで設定は完了だ
さっそく独自ドメインで作成されたフィードにアクセスしてみよう。URLは「マイブランド」に入力した「フィード固有のドメイン名」の後に、FeedBurnerの初期設定で登録した「アドレス」を足したもの(上から3番目の画像を参照)。「http://(フィード固有のドメイン名)/(アドレス)」となる。
RSSフィードを独自ドメインで運用するメリットは「見た目」だけではない。「FeedBurner」で独自ドメインのRSSフィードを作成しておけば、サイトを引っ越ししたとき、RSSフィードのアドレス変更せずに、そのまま新しいサイトを同じRSSフィードに引き継がせることができる。サイトのURLの移動は、読者の大幅減の引き金になりかねないため、熱心な読者であるRSSフィードの利用者をそのまま持ち越せるのは、大きなメリットになるのだ。
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「お名前.com」で取得したドメインを使って、さっそくRSSフィードを自分だけのアドレスに書き換えてみよう!