【ウインドウズ7完璧導入術】XPからの移行はまず環境を保存
XPまたは上書きに対応していないVistaからのアップグレードを行うには新規インストールを行う。新規インストールでは一部ファイルを除き、基本的にハードディスク内の全データが削除されてしまう。ウインドウズ7付属の「Windows転送ツール」を使ってあらかじめ必要ファイルをバックアップしておこう。
メール、アドレス帳、アカウント設定、お気に入り、接続設定、壁紙などを手軽にバックアップし、ウインドウズ7に復元できる。ただしメールや各ツールのパスワード設定、IEのオートコンプリートなどは保存できない。「IEPassView」「MailPassView」「PasswordEye」などを使って別途テキストファイルに保存しておこう。また、Windows転送ツールでは動画などのファイルやソフトなどもバックアップできるが、復元作業が手間で使いづらい。各種ソフトや動画などのデータは次のページで紹介する方法でバックアップを行おう。
■ 新規インストール前に環境をバックアップしよう
IE PassView | ||
作者:Nir Sofer |
Mail PassView | ||
作者:Nir Sofer |
PasswordEye | ||
作者:Tatsuya Bunei |
7のDVDをドライブに挿入する。マイコンピュータ内のアイコンを右クリックし、メニューから「開く」を選択
「support」フォルダ内の「migwiz」フォルダにある「migsetup.exe」を実行。「次へ」をクリックする
「外付けハードディスクまたはUSBフラッシュドライブ」をクリック。次の画面で「これは今までのコンピューターです」をクリックする
バックアップされるファイルとフォルダのサイズが表示される。「USER」の「カスタマイズ」をクリック。「お気に入り」「Windows設定」などを残して「マイドキュメント」などのチェックを外す。「詳細設定」をクリック
動画などのファイルが含まれているフォルダからチェックを外し「保存」をクリック。前の画面に戻り「共有項目」も同様にカスタマイズ後「次へ」をクリック
「保存」をクリック。メールの設定やIEのクッキーなどが1つのファイルとしてバックアップされる。生成されたファイルをUSBメモリなどにコピーしよう
IE PassViewを実行するとIEのオートコンプリートが表示される。項目を選択してメニューの「File」→「Save Selected Items」を選ぶとパスワードをテキスト形式で保存できる。Mail PassViewも同様の操作でメールの送受信サーバ設定とパスワードを保存可能だ
パスワードを覚えていないツールはPasswordEyeを起動して左側のアイコンをパスワード上にドラッグ&ドロップしよう。パスワードが「テキスト」欄に表示されるので忘れずにメモしておく