120fpsの動画をDVD化しようとしても失敗する

QuEncで29.97fps化してからDVD化ツールに読み込ませればOK
「fps」とは、動画の滑らかさを表す数字。動画は基本的にパラパラ漫画のような仕組みで再生されている訳だが、そのフレーム数が毎秒いくつかという数字だ。テレビは約24fps、DVDは約30fps(正確には29.97fps)なのだが、最近は、ニコニコ動画などの動画共有サイトやファイル共有ツールなどで、120fpsという超滑らか自作動画も出回るようになってきた。現在、一般的なフリーの動画→DVD化ツールでは、120fpsの動画を全自動でDVD化することができない。DVD化ツールに動画を読み込ませる前に、フリーソフトQuEncで動画を29.97fpsに変換しておこう。

120fpsmovie2dvd_01.jpg
120fpsの動画は動きが滑らかで良いのだが、DVDの仕様上、fpsを下げなければDVD化を行うことが出来ない。以下の方法で29.97fpsに変換を行おう。なお、動画形式がaviでもmp4でも、変換方法は全く同じだ。

120fpsmovie2dvd_02.jpg
まず、120fpsの動画ファイルと同じフォルダ内に「作成する動画ファイル名.avs」ファイルを作成し、メモ帳で開いて以下をコピペ。120fpsの動画ファイルのファイル名のみを書き換えて上書き保存。

source = DirectShowSource("ファイル名", fps=29.970, convertfps=true)
fpsChanged = source.AssumeFPS(29.970).changefps(29.970)
return fpsChanged

120fpsmovie2dvd_03.jpg
QuEncを作者のページからダウンロードし起動。Avi2Dvdにも同梱されているのでAvi2Dvdユーザーは別途インストールする必要はない。まず「Source AVS File」で先ほど作った「.avs」ファイルを指定。

120fpsmovie2dvd_04.jpg
メインウインドウでビットレートを設定。よく分からなければ「8000」に。「2 Pass Encoding」にもチェックを入れておくと良いだろう。「Advances Options」を開き、「Audio Bitrate」を設定。よく分からなければ「384」に。メインウインドウの「Codec」が「MPEG-2」に、「Advances Options」の「Mux Profile」が「DVD」になっていることを確認し「Apply」で閉じて「Encode」で変換を行う。

120fpsmovie2dvd_05.jpg
「.mpg」ファイルが生成される。このファイルは29.97fpsなので、あとは通常通りにDVD化を行えばOKだ。

※参考
この方法で作った動画ファイルからDVDを作成するには、以下のようなDVD化ツールを利用する。上ほど操作が簡単で、下ほど高機能だ。自分に合ったツールを利用して欲しい。
ニコ動の長編FLVを「DVD Flick」でDVD-Videoに収録
簡単操作で動画からメニュー付きDVDを自動作成できるDeVeDe
AVIなど動画からメニュー付きDVDを楽に作れるDVDForger
様々な動画形式をDVD化する「K-Lite Video Conversion Pack」

2008年07月04日 22時11分
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