ポータブルデバイスに動画を詰め込むための「VEMoDe」は、動画の縦横比がデバイスの縦横比と合わない場合に動画を切り抜く「クロッピング」等が搭載された高機能型の動画変換ツールだ。コダワリ派なPSP/iPodユーザーに選択肢の一つに加えて欲しい。

動画の縦横比が画面の縦横比と違う場合、動画を縦か横に引き延ばすことで問題を解決する変換ツールも多いが、動画の縦横比がオリジナルと違ってしまうので微妙な気分になってしまう。また、画面の上下か左右に黒い帯を入れる動画変換が可能なツールでも、ヤケに横長な動画などを変換する場合、横幅を合わせて変換を行うと縦が短くなりすぎるし、縦幅を合わせると左右が切られすぎ……といった問題が発生する。「VEMoDe」なら、数値を設定してクロッピングを行うことができるので、自分の好みに合わせた切り抜きが可能だ。複数ファイルの変換をリスト化して一気に行うキュー機能も搭載されているぞ。

VEMoDeを作者のページからダウンロードしてインストール。インストールがヤケに怪しげな日本語で不安になるが、ツール本体は英語だ。

VEMoDeを起動し、「参照」から動画ファイルを選択し、プルダウンメニューでガジェットを選択しよう。

「Enable Advanced Options」で詳細な変換設定が表示される。クロッピングや映像/音声ビットレート、オーディオサンプルレートなどを設定することが可能だ。

「Add to Queue」でキューリストに変換タスクが追加される。同様に複数ファイルに関して設定を行い「Encode Video」で動画変換が行われる。

動画ファイルが生成されるので、あとはガジェットに詰め込んで鑑賞するだけだ。