地デジ攻略・TS編集編:エンコードでサイズを超小型化
地デジのハイデフ映像は非常に美しいが、ファイルのサイズは異常にデカくなる。たった1分で100Mバイトを超え、1時間番組だと7Gバイト程度になってしまうのだ。ブルーレイなどの外部メディアにバックアップするのが一番だが、何度も見たい番組はハードディスクに残していつでもサッと見られるようにしておきたい。
TSファイルをエンコードしてサイズを小さくしよう。地デジの感動画質を極力劣化させずにサイズを小さくするには「H.264」形式にするといい。定番の動画変換ツール「MediaCoder」を使えばほとんど設定せずに素早くエンコードが可能だぞ。
サイズを小さくすればハードディスクの容量が小さなネットブックにだって詰め込むことができるし、MediaCoderの設定を変更すればPSP で再生できる動画だって作れる。テレビ番組を外出先で見まくれるぞ。大量の動画をサクッとエンコードして思いっきり楽しんじゃおう。
■MediaCoderで地デジをH.264に変換
MediaCoderをインストールする。初回起動時はブラウザが起動し画面のページが表示される。「次の起動時にこのページを表示しない」をチェックして「Start MediaCoder」をクリック
MediaCoderを起動したらメニューの「Options」→「User Interface Language」→「Japanese」を選択する。MediaCoderを一度再起動しよう
画面下部にある「Generic」タブの「出力フォルダ」でエンコード後の動画を保存するフォルダを入力
メニューの「ファイル」→「プリセットを読み込み」を選択。MediaCoderを導入したフォルダの中にある「presets」フォルダ内の「video」を開き「h264-aacplus.xml」を選ぶ
「ビデオ」タブの「モード」下にあるスライドバーで画質を設定する。右に動かすと画質は高くなるがファイルのサイズが大きくなる。同様に「オーディオ」タブで音質も調整できる
「画像」タブの「リサイズ」の右にあるチェックボックスをチェックし、プルダウンメニューから「1280x720」などを選択すると解像度を小さくできる
TSファイルをMediaCoder上部のリストにドラッグ&ドロップする。「START」をクリックするとエンコードが始まるぞ
PSPで再生できる形式にするならPSPをパソコンに接続してから、メニューの「menu_features」→「拡張」→「ゲーム機」→「PSP」を選択する。
PSPのガワが表示される。画面左上の「再生」をクリックすると動画をプレビューできる。「解像度」で「480x272」を選択。「開始」をクリックするとPSP向けの設定でエンコードが行われ、エンコード終了後にPSPへ転送される
■Tips:ワンセグのデータだけを保存する
ほとんど見返す必要はないけれど捨ててしまうと困るかもしれないというファイルは処理に困る。サイズを考えるとエンコードしたいがエンコードにかかる時間がもったいない。そんなときは「TsSplitter」を使って、TSファイル内に含まれるワンセグのデータだけを抜き出してみよう。処理は爆速で、画質は低くとも小サイズなワンセグ映像をすぐにゲットできる。
TsSplitterを解凍し、生成されたファイル「TsSplitterGUI.exe」を実行する。「ワンセグ映像を残す」をチェックし、ほかのチェックをすべて外す。「変換」をクリックする
変換後のファイルサイズは約50分の1になる。ここでは581Mバイトの5分番組が11Mバイトになっている。ただし画質は相応に落ちる
■ATOKを使っている場合は要注意
MediaCoderは日本語変換ソフト「ATOK」と相性が悪く、設定を変更するとATOKが使えなくなったり動作がおかしくなることがある。MediaCoderを使うときだけコントロールパネルの「地域と言語のオプション」から「既定の言語」をMS IMEに切り替えよう。