独自ドメインとZOHOメールで作成したメールアドレスを作成 メールに自動で応答・返信する環境を構築する
独自ドメインのメールアドレスは、作るだけでなく管理が大変。「お名前.com」とZOHOメールの組み合わせなら、無料で独自ドメインのメールアドレスを作成し、さらに届いたメールに自動的に返信させることが可能。また、指定のメールを普段使っているメールアドレスに転送させることもできる。独自ドメインのメールアドレスに届いたメールにも、万全のケアが行えるのだ。
前回の記事では、「お名前.com」でメールアドレス用の独自ドメインを取得し、ZOHOメールで無料アカウントを作成するところまでを解説した。
今回はその続き。まずは独自ドメインの所有権の確認作業を行おう。これは利用する独自ドメインの持ち主が、本当に利用者であることを証明するための設定だ。ZOHOメールの指定するCNAMEレコードもしくはTXTレコードを、「お名前.com」のDNSレコードに設定すればOK。30分〜1時間ほどで認証が行われる。
この作業が終わった後は、「お名前.com」のDNSレコードの設定に、ZOHOメールの2つのMXレコードを登録しよう。これで独自ドメインとZOHOメールが連携し、独自ドメインによるメールアドレスが利用できるようになるぞ。
ZOHOメールの自動返信機能は、設定画面内の「Vacation reply」という項目から行える。ここでは、自動返信を行う送信元の取捨選択や、自動返信を有効にする期間、自動返信を行うまでの時間を設定できる。自動返信するメールのタイトルと本文を入力すれば設定は完了だ。
また、自動返送ではなく、自分自身で返信を書く必要があるメールは、普段使っているメールアドレスに転送されるように設定しよう。これもZOHOメールのフィルタ機能を利用することで簡単に設定できるぞ。
■ 取得した独自ドメインの所有権を確認する
「お名前.com」を開いて「ドメインNavi」にログインし「ドメイン設定」をクリックしよう
「ネームサーバーの設定」から「DNS関連機能の設定」をクリックする
取得済みのドメイン一覧が表示されるので、ZOHOメール用に取得した独自ドメインを選択して「次へ進む」をクリックする
「DNSレコード設定を利用する」の「設定する」をクリックする
「「TYPE」で「CNAME」を選択し、「TTL」を「300」に変更。「ホスト名」に「zb14532070」、「VALUE」に「zmverify.zoho.com」を入力して「追加」をクリック。追加されたら「登録」をクリックしてDNSレコードに登録しよう
「DNSレコード設定用ネームサーバー変更確認」でチェックボックスを有効にして、「確認画面へ進む」をクリックすれば手続きは完了だ
あとはZOHOメールの設定画面に戻って、「ドメイン認証」の画面下の「Verify by CNAME」ボタンをクリックしよう
「ドメイン(ドメイン名)の所有権を確認しました~」と表示されたらOKだ
■ 「お名前.com」のDNSレコードを設定する
メールアドレスで利用したいユーザー名(メールアドレスの@より前の部分)を入力しよう。好きな文字列を登録できるぞ。入力したら「Create Account」をクリックする
「ユーザーの追加」の画面へと移動するが、後からでも追加できるので「スキップ」で設定を飛ばそう
「MXレコードの設定」が開く。「mx.zoho.com」「mx.zoho2.com」の2つのアドレスが表示されるのを確認
「お名前.com」のDNSレコード設定を開いて、「ホスト名」は空欄、「TYPE」は「MX」を選択、「VALUE」は「mx.zoho.com」を入力、「優先度」は「10」を入力して「追加」をクリックしよう
続けて、もう1つ設定を作成する。「ホスト名」は空欄、「TYPE」は「MX」を選択、「VALUE」は「mx.zoho2.com」を入力、「優先度」は「20」に設定しよう
「確認画面へ進む」をクリックして、2つのMXレコードの設定を登録しよう
「お名前.com」の設定が完了したら「次へ」をクリック。次の設定へと移動する
「メールの移行」「メールクライアントの設定」は後で対応できるので「スキップ」でOK
「ZOHOメールのアクセスへ進む」をクリックしよう。これでZOHOメールが利用できる状態になった
■ ZOHOメールの自動返信機能を設定する
ZOHOメールにログインした状態で、右上の「Settings」をクリックする
設定画面のメニューが開くので「Personalize」の「Vacation reply」をクリックする
メールの自動返信の設定画面が開くので、「Add Vacation Reply」をクリックして設定を追加しよう
「ENABLE VACATION REPLY FOR:」に自動返信の設定を入力する。「Everyone」は全員、「My contacts」はコンタクトリスト内の相手、「My non contacts」はコンタクトリスト外の相手に返信を行う設定だ
「MM/dd/yyyy」で、自動返信設定の有効期間を入力しよう。クリックするとカレンダーが表示されるので日付を選択すればOK。
「Autoresponse Interval」で、メールを受信してから自動返信のメールが送られるまでの時間を入力する
あとは自動返信メールの内容を入力すればOK。普通のメールと同じようにタイトルと本文を記入しよう
■ ZOHOメールの自動転送機能を設定する
届いたメールを自動的にほかのメールアドレスに転送するには、「Mail Organization」の「Filters」をクリック
「Create New Filter」をクリックして新規フィルターを作成しよう
フィルター設定で、メール転送の条件を設定する。「When any of these conditons match」で条件に合致したメールのみが転送される
「ACTIONS」で「Foward Mail To」を選択。あとは転送先のメールアドレスを登録すればOKだ
■ ZOHOメールの自動返信と自動転送の使い分けを考慮しよう
ZOHOメールの無料版では、自動返信で作成できる設定は1つのみ。自動転送の設定は複数作成することが可能だ。これらを使い分けることで、例えば重要ではない相手には定型文の自動返送で対応、重要な相手は普段使っているメールアドレスに転送させるように設定して自分で返信を書く、といった柔軟な対応が可能になるぞ。
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