iTunesは音楽プレイヤーとしてだけでなく、動画管理ツールとしてもかなり便利。「ムービー」に自分の好きな動画を登録すれば、PCでもiPhone・iPadでも再生できる。さらに、ムービーの動画は、音楽ファイルと一緒のプレイリストに入れることで、音楽ファイルに変換できるという裏ワザがある。

iTunesでは、動画と音楽ファイルは厳然たる区別が付けられている。表現方法が違うので当然だが、動画の画面は重いしインタフェースが異なるので扱いにくい。ボーカロイドやライブ映像といった音楽系の映像は、扱いやすい音楽形式で楽しみたい……という場合に使えるのが、iTunesでの動画→音楽の変換機能だ。
これはiTunesの隠し機能。iTunesには動画を変換する機能はないが、動画を音楽ファイルと同じプレイリストに入れて両方選択した時だけ、音楽ファイルへと変換するメニューが表示される。
これで動画を簡単にMP3やAAC形式に変換でき、ほかの楽曲と一緒に楽しめるようになるというワケだ。

■ 動画と音楽の同時選択で「MP3変換」のメニューが現れる

iTunesの「ムービー」には、自分のパソコン内にある動画を登録して映像プレイヤーとして利用することができる

しかし、映像としてiTunesに登録したファイルは、音楽ファイルとは扱いが別になる。iTunesで聴くにしてもiPhoneやiPadに入れるにしても、音楽と連続して再生することはできない。これでは、ボーカロイド曲やライブ動画の音楽を楽しみたいときに不便

iTunes内の動画ファイルを右クリックして、メニューから「プレイリストに追加」を選択し、音楽ファイルの含まれる適当なプレイリストに追加しよう

音楽ファイルと動画ファイルを同じプレイリストに入れることについて、確認のダイアログが表示される。「プレイリストに追加」をクリックしよう

プレイリストを開いて、追加した動画ファイルと、1つ以上の音楽ファイルを同時に選択して右クリックすると、メニューに「MP3バージョンを作成」が追加される（iTunesの設定によってはAACやほかの形式の場合もある）ので、クリックしよう

選択した動画と音楽の変換が開始される。動画ファイルも音楽ファイル（ここではMP3形式）へと変換される

動画ファイルから変換された音楽ファイルは楽曲一覧に追加される。これで動画ファイルの音だけを、iTunesでほかの音楽ファイルと一緒に楽しめるようになる