自作プログラムを動かせるトワイライトハックでWiiを神機に
SDカードから自作プログラムを実行できるようになるなど、使い道が大幅に広がるWiiの魔改造。改造と聞くとまず心配になるのが本体の故障だが、紹介するハック方法を使えば故障の心配はほとんどない。特定のゲームソフトのバグを突き、SDカードから読ませたプログラムを実行する方法だからだ。Wii本体をイジるわけではない。そのため一部では「無改造ハック」とも呼ばれている。本体をバラすこともなく手順さえ守れば誰にでも簡単にできるぞ。
本体改造に必要なソフトは任天堂から発売されている「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」のみ。もう発売から2年以上も経つ古いソフトなので今なら安価な中古品が手に入る。ただしハッキングできないものもあるのでゲームディスクの型番には注意しよう(右記参照)。USBメモリはどんなものでも構わないが、SDカードは2Gバイト以下のものを使用する。準備さえ整えばあとは10分程度の作業でWiiが何でもできるマルチプレイヤに生まれ変わる。まずはハッキング必要なものをそろえよう。
なお、これまではWiiのファームウェアが4.0Jの場合“魔改造”ができなくなっていたのだが、それを可能にする「bannerbomb」というツールが登場した。詳しくはこちらより。
・Wiiファームウェア4.0Jでも自作アプリ起動可能「bannerbomb」
■トワイライトハックに挑戦しよう!
・Wii Twilight Hack
・The_homebrew_channel-1.0.1.tar.gz
トワイライトハックはWiiのファームウェアのバージョンが3.3以下の場合は3.3 and earlierから「twilight-hack-v0.1-beta1.zip」を、ファームウェアのバージョンが3.4なら3.4から「twilighthack-v0.1-beta2.zip」をダウンロード
あらかじめ「FAT」形式でフォーマットしたSDカードでゼルダの序盤だけプレイし、セーブデータを作っておこう。Twilighthackv0.1 beta2を解凍後、「rzdj」フォルダ内の「data.bin」をSDカードの「rzdj」フォルダ内に上書きコピーする。続いて「The homebrew_Channel-1.0.1.tar.gz」解凍後、取り出した「boot.dol」ファイルをそのままSDカードのルートへコピー
SDカードをWiiに差し、ゼルダのセーブデータを差し替える。「ゼルダの伝説」を起動後、「Twilight Hack」を選択してゲーム開始
開始直後、目の前にいる男にAボタンを押して話しかけよう。画面が暗転しハック用プログラムが発動する
ファイルをWiiに展開している最中はコントローラのボタンを押さないように注意しよう。「Installation complete!」と画面に表示されればインストールは成功だ。Aボタンを押してWiiを再起動する
チャンネルメニューには自作プログラム起動用のオリジナルチャンネルが追加される。ここからさまざまな自作ゲームを動かしたり動画や音楽を楽しめる自作アプリを起動することができるぞ
■Wiiは最新ファームウェアに上げてはダメ!
現在のWii本体の最新FWは4.0J。このハック方法は本体FW3.4J以下までのWiiでしか対応していないので既に4.0Jの更新を行っているWiiでは対応しない。有志のリリースを待とう。ただしハック後、Wiiを4.0Jに更新しても問題はないぞ。