暗号化ツール「KeyScrambler」でキーロガーによる漏洩を防ぐ
パスワードの漏洩で、もっとも注意しなければならないのが、キーロガーによるパスワードの盗難だ。キーロガーはキーボードで入力した内容を密かに記録するプログラム。ウイルスの一種としてパソコンに入り込み被害をもたらすケースが多いが、フリーソフトとしても配布されているため、いたずら目的でネットカフェなどのパソコンに仕込まれていることもある。
自宅以外のパソコンでは、パスワードが必要なサービスにログインしないのが一番の対策だが、どうしてもログインしたい場合は、「KeyScrambler」を使おう。キーボードからの入力データを暗号化してくれるツールだ。USBメモリにブラウザとセットで入れておけば、セキュリティが不安な外部のパソコンでも安心してパスワードを入力できるぞ。
■入力を暗号化してキーロガー対策
きぃろがぁを解凍して「key.exe」をダブルクリックしよう。タスクバーには表示されず、画面に何の変化も起こらない
タスクマネージャを起動し「プロセス」タブを開くと、バックグラウンドで「key.exe」が動作しているのが分かる
キーボードで文字を入力すると、きぃろがぁのフォルダ内にテキストファイルが作成され、入力した内容が保存される。ここからパスワードを推測される危険性があるのだ
KeyScramblerをインストールしたブラウザでは、キーボードで入力した文字が自動的に暗号化されるようになる。ブラウザ上部に暗号化された内容が表示される
KeyScramblerはIEとFirefoxに対応。Firefoxの場合はアドオンとしてインストールできる
■キーボードを使わずにパスワードを入力しキーロガー回避
キーロガーの中にはハードウェア型のものがあり、キーボードとパソコンの間で入力履歴を記録したり、さらにはキーボード自体にキーロガー機能を備えている製品もある。ハードウェア型の場合、キーボードから直接データを採取しているので、ソフトを使っての対応はできない。
多少面倒だが、キーロガーを確実に回避する方法がある。キーボードを使わずにパスワードを入力すればよいのだ。メモ帳などに一度文字を入力してからコピー&ペーストで拾い出し、組み合わせてパスワードを入力する。手間はかかるが確実にキーロガーを回避できるテクなので覚えておこう。
キーボードとUSBポートの間に設置するタイプのキーロガー。この種の製品はソフト的に対処するのは不可能だ
テキストファイルに文字の羅列を入力し、その中からコピー&ペーストで組み合わせてパスワードを作成すれば、確実にキーロガーを回避できる
■パスワードを安全に利用する基本テク
■その他パスワード管理に便利なソフト&ツール集
・出先でも安全に使えるパスワード管理ツール「ID Manager」
・ウェブサービスに登録したパスワードを忘れちゃいます。
・画像の中に秘密の文章を隠蔽してパスワード管理「ivTools」
・USBメモリやFelicaでログオンパスワード管理「PeopleLogOn」
・USBメモリを鍵にしてパソコンをロック「USB TOOLS」