Firefoxの最大の特徴は、「TraceMonkey」と呼ばれる新JavaScriptエンジンを搭載したことで、JavaScriptの処理がものすごく速くなったこと。ベンチマークを行ってみたところ、「SunSpider JavaScript Benchmark」では、Firefox 3.0.10の2倍以上、IE8の4倍以上の数値を叩き出し、Google Chromeにも肉迫した。最近のWebサイトはJavaScriptを使っているところが多いので、その効果は絶大だ。

■Firefox3.5の新JavaScriptエンジン「TraceMonkey」は激速！

「SunSpider JavaScriptBenchmark」はJavaScriptの速度を計測するベンチマーク。数値はミリ秒単位で表される

Core 2 Duo T5500（1.66GHz）、メモリ1GBのマシンで「SunSpider JavaScript Benchmark」を実行してみた。グラフが短い＝数値が小さいほどJavaScriptの実行速度が速いということになる。新JavaScriptエンジン「Tracemonkey」の効果は絶大で、Firefox 3.5beta4は、3.0.10の2倍以上速度アップ。IE8と比べると4倍以上、Google Chromeともほぼ同等の性能を発揮している

「DHTML Test」は、Webブラウザで画像を拡大/縮小するときのパフォーマンスをチェックできる。「Run Test」ボタンで速度測定開始だ

DHTMLでの画像拡大/縮小テスト。これは数値が大きいほど速い。こちらもFirefox 3.5beta4は16.20fpsと、3.0.10やGoogle Chrome、IE8を大きく引き離す結果となった

「Acid3」はブラウザがどれだけWeb2.0標準に準拠しているか。数値が高いほうがWeb2.0準拠度が高く、Web2.0に準拠して書かれたサイトの表示が崩れにくいを表している。このテストではFirefox3.5が93と抜群にスコアが高く、続いてGoogle Chromeが79、Firefox3.0.10が71と続く。IE8は20に止まった

「TraceMonkey」は標準状態だとフル機能がオンになっていない。機能をフルに有効にするときは、アドレス欄に「about：config」と入力し、「フィルタ」欄に「jit」と入力する。TraceMonkyeがらみの値が一覧表示されるので、ダブルクリックして「値」を「true」にすると機能が有効になる

■激速＆隠密ブラウジングのFirefox 3.5beta4の実力は！？