Windows7、Vista、XP、Ubuntuのインストール速度を徹底比較
PC使用時のストレスの根源は待たされること。選択したOSによって自分に不必要な処理や機能が付き待たされるのは御免だ。今回はβ版が一般公開された「Windows 7」「Vista」「Ubuntu」といまだに大人気の「Windows XP」の4つのインストール速度を比較。あくまで速度にこだわって、どのOSが本当の勝ち組なのかをガチで対決させてみた。
■ 今回比較するOS
Windows 7 ベータ版
次期ウインドウズのベータ版。8月1日までの使用期間限定だが無料で利用できる。見た目での大きな変化は、大型化されてクイック起動と統一されたタスクバー。マックの「Dock」機能と似たような雰囲気だ
WIndows Vista
パソコンの買い換えによって普及率が高まってきた。現在はブルーレイの正式サポートなどを含めたSP2のベータ版が公開されている。よく「重い」と言われるが実際のところ本当に重いのか?
Windows XP
8年前からいまだに利用され続けている大人気OS。SP3も定着し、高速化のノウハウも完全に出そろっている。最新OSに比べると機能が少ないだけに速度面では有利か
Ubuntu
パソコン用に作られたリナックスの一種。サーバ用途が主で個人では非常に使いにくかったリナックスをUbuntuはめちゃめちゃ手軽にしたた
め爆発的な人気を集めた。ウインドウズとほとんど変わらない感覚で利用でき、サイズが小さいためにネットブックにも適している
■ インストールの手間はどれくらい?
OSはフリーソフトなどと違いインストールに長い時間と手間を要してリカバリや再インストールを行うのが面倒になるものが多い。どれが手軽に導入できるOSなのかは気になるところだ。
調査は実際にパソコンへ4つのOSをインストールしながら時間を計測して行った。使用したメディアはXPのみCDで、ほかの3つはDVDになる。それでは結果を見ていこう。
Windows 7ベータ:24分08秒
7のインストール画面はVistaとほぼ同じインタフェースだ。操作の説明が分かりやすくラクに作業できる。インストール時間も短かった
Windows Vista:26分20秒
Vistaのインストール画面。7同様に分かりやすい。インストール時間は並み
Windows XP:28分17秒
XPのインストールは画面がグラフィカルでなく、ほかに比べると分かりにくい。処理時間は数字だと短く見えるが、入力が必要な部分の時間を省いているため実際はさらに長くかかる。また現在主流であるSATAのハードディスクへ標準ではインストールできない
Windows XP:17分02秒
Ubuntuはメディアをドライブに挿入してパソコンを起動。「Ubuntuをインストール」を選べばハードディスクへインストール可能だ。操作で手がかかるのはパーティションの選択とパスワードの入力くらいだ
■ 当然の結果? Ubuntuが圧勝。Windows系では7ベータが最速
結果はUbuntuの圧勝に終わった。Ubuntuはインストールサイズが小さいから当然と言えばそれまでだが、従来はインストールでいきなりつまずく人が多かったリナックスOSがウインドウズの約3分の2の時間でサクッと導入できてしまうのはスゴい。
一方、ウインドウズ系で最も速かったのは新顔の7だ。Vista譲りのグラフィカルなインストール画面も使いやすい。XPはSATAハードディスクのドライバを標準で搭載しておらず手間がかかる上にメディアからのデータ転送が遅く、インストール作業はかなり苦痛。8年前のOSという古さを印象づける結果となった。