もっさりVistaを高速化……Windows 7に追いつけるか?
7は一部の開発者の間で「速くなったVista」とウワサされている。では、Vistaの設定をカスタマイズして余計な機能を停止し高速化したら7よりも速くすることができるのだろうか? VistaとXPに高速化設定を行い、改めて起動時間と終了時間、ベンチマークの数値を調べてみることにした。
XPの場合、高速化設定を行うには定番ツール「Win高速化PC+」を使うのが有効だ。また不要なサービスも併せて無効にするといい。問題はVistaだ。Win高速化PC+は対応していないし、ほかの高速化ツールのたぐいはほとんど存在しない。またXPと違って、機能を何でもかんでも無効にするとかえって遅くなってしまうことがある。特に美麗な画面描画を行う「Aero」機能を無効にするとCPUの負荷が増えてしまう。Aeroを有効にしたまま、画面効果が極力少なくなるように設定するといい。
■ VistaとXPの高速化
XPの高速化はWin高速化PC+を使おう。タブを選択し高速化する項目をチェック。「高速化設定」をクリックすればいい
コントロールパネルの「管理ツール」を起動し「サービス」を実行。停止したいサービスを選択してダブルクリックし、「スタートアップの種類」で「無効」を選ぶとサービスを止められる
Vistaの高速化はまず「コントロールパネル」から「個人設定」を開き「ウインドウの色とデザイン」をクリック。「透明感を有効にする」のチェックを外すとタイトルバーなどの透明化表示がなくなる
コントロールパネルから「システムとメンテナンス」を開く。「システムの詳細設定」をクリックして「パフォーマンス」の「設定」をクリック。「視覚効果」画面で「カスタム」を選択し「ウィンドウとボタンに視覚スタイルを使用する」「デスクトップコンポジションを有効にする」「スクリーンフォントの縁を滑らかにする」以外すべてのチェックを外そう
タスクマネージャを起動し「サービス」タブで「サービス」をクリック。XP同様に不要なサービスを無効化しよう
コントロールパネルから「プログラム」を開く。「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリック。これでVistaの高速化は完了だ
■ 高速化設定を施したXP、VistaとWindows7ベータを比較!
Vistaの起動時間は6秒短縮されたが、それでも7の数値には遠く及ばない。Vistaではどうあがいても7ほどの高速化は望めなさそうだということが分かった。