Mac/iPhoneの.plist用「plist Editor for Win」/バイナリOK
Windowsユーザーも、iPhone/iPod touchハックを行う上では、Macで利用されている拡張子「.plist」を弄らざるを得ない。「XML形式、ただしバイナリな場合もある」という、割と癖の強い形式であるところの「.plist」だが、専用エディタを使えば扱いやすい。
「plist Editor for Windows」は、その名の通りWindows用の「.plist」ファイルエディタ。そもそも「.plist」というファイル自体、Windowsユーザーにとっては謎の存在なのだが、Macで使われている、「プロパティリスト」と呼ばれるファイル形式。「書き換えることによって、アプリケーションの動作をカスタマイズできる場合がしばしば」ある代物だ(参考:Mac OS X:プロパティリスト(.plist)を上手に編集する方法)。iPhone/iPod touch内にも多数存在するので、「Macなどどうでもいい」という人であっても、iPhone/iPod touchを弄る上では「.plist」と付き合わざるを得ない。
で、問題なのは、「.plist」というファイルが、時にプレーンテキスト、時にバイナリで記述されたXMLだということ。従って「プレーンテキストでもバイナリでも良いからXMLとして読み込み編集させてくれる」というエディタを使わない限り、ここらへんの「扱いにくさ」を自分でどうにか解決しないといけない訳だ。
「plist Editor for Windows」は、この問題を解決してくれる専用エディタ。複数ファイルのタブ切り替え/正規表現にも対応しているので、「いわゆるテキストエディタ的な操作を、時にバイナリなXMLであるところの.plistでも利用できるようになる」という感じだ。(秀丸など)標準的な高機能テキストエディタ(のみ)を常用している人に、「.plist編集のために」といった形で導入をオススメ……したいのだが、後述する理由で、まだ「常用に適している」とは言い難い。今後への期待を込めて紹介する。
拡張子「.plist」は、iPhone/touchのアプリケーションフォルダ内にも存在する。バイナリファイルなのでテキストエディタでは開けない。
「plist Editor for Windows」を作者のページからダウンロードしてインストールし起動。ドラッグ&ドロップで.plistを開く。いわゆるXML的な開閉などを行えるエディタだ。
ツールバーアイコンやショートカットキーなどのフルカスタマイズ機能も搭載済み。……と、ここまでは良いのだが……。
「コマンドラインでファイルパスを送って開く」ということができない。つまりどういうことかというと、ショートカットファイルに対するドラッグ&ドロップでファイルを開けない訳であり、拡張子に対する関連づけができないということだ。
執筆:tokix (tokix.net)