XP/Vista/Win7等マルチブート環境の起動設定を弄るEasyBCD
「XPとVista」といったように一台のマシンに複数のOSがインストールされたマルチブート環境では、PCの電源を入れた後でOSを選択する画面が表示される。この画面の設定を弄る海外製ツールが「EasyBCD」。「手動でXPを選ばないと勝手にVistaが起動して嫌」という問題を解決できる。
Windowsブートマネージャによって動作するOS選択画面の問題は、後から追加したOSがデフォルトとなり、一定時間経過したとき勝手に起動されるということだ。「メインはXPだけどVistaも入れた」「テスト用にWindows7を入れてみた」といった場合、手動でメインOSを選ばないと、サブOSが勝手に起動してしまうことになる。OS選択の待ち時間が30秒もあるというのもウザったい。「メインで使っているのはXPなんだから、5秒くらい経った段階で勝手に起動すれば良い(たまにVistaやWin7を使う場合には手動で選べば良い)」という、これを実現するためのフリーソフトが「EasyBCD」。以前紹介したVistaBootProがシェアウェア化してしまったので紹介する。
PC起動時に表示されるOS選択画面。「マシンの電源を入れ、放置しておけばメインOSが起動する」を実現するには、デフォルトの選択項目をメインOSに変更し、かつ、「自動的に起動されるまでの秒数」をもう少し短くすることが必要だ。ついでに、XPが「以前のバージョンのWindows」という表示なのも気持ち悪い。
EasyBCDを作者のページからダウンロードしてインストールし起動。まず「Manage Bootloader」で現在の自動起動設定をバックアップ。出力先を指定し「Backup Settings」。今後万一問題が起きたら、このファイルを下で指定し「Restore Backup」。
「Change Settings」下部で「以前のバージョンのWindows」表記を変更する。プルダウンで「以前のバージョンのWindows」を選び「Name」に「Microsoft Windows XP」などと入力し「Save Settings」。
上部プルダウンがマシン内の全OSリストだ。デフォルトで選択されているOS、つまりデフォルトOSを選択。
さらに、「自動的に起動されるまでの秒数」を「Bootloader Timeout」で指定。「ちょっとWindows7を弄ってみよう」といった場合の待ち時間は、5秒もあれば十分なはず。指定し「Save Settings」で設定変更完了だ。
執筆:tokix (tokix.net)