GMailがGearsに対応してオフラインで利用可能に
GMailがGearsに対応中だ。ネット接続が行われていない状態でもGMailの受信済みメール閲覧やメール作成、ラベル付加など各種操作を行うことができる。オフライン時にもGMailを利用したいノートPCユーザー等にとって、見逃せない新機能だと言えるだろう。
「OEなどローカルメーラー代わりにGMailを利用する」ということを考える上で、最大のネックは「オフライン状態では、過去に受け取ったメールを開くことすらできない」ということだった。ウェブアプリをオフラインで利用するGearsへの対応によって、GMailの魅力はさらに上がるはずだ。
GMailがGearsに対応した旨は、「Official Gmail Blog: New in Labs: Offline Gmail」でアナウンスされている。まだ正式な機能ではなく、GMailに先進的な新機能を追加する「Labs」内で公開される、実験的新機能の一つとしての公開。「Labs」はGMailを日本語で利用している場合には表示されないので、GMailの言語設定を英語に切り替え、設定の「Labs」内で「Offline GMail」という項目を探してみよう。まだ一部のアカウントでしか有効になっていないのだが、今週末までに全アカウントで利用可能になるとのこと。
まず、「設定」「全般」で「言語」を「English (US)」に変更。「他のGoogleサービスも英語で利用するか?」といった旨の質問が表示されるが「いいえ」。
「Settings」「Labs」をチェックしてみよう。「Offline GMail」が表示されれば有効に。項目が見つからない場合は、週末までチェックを継続。
なお、過去のネトラン(付録小冊子)などでも紹介してきたが、Gearsは「ウェブアプリをオフラインで利用するため」の技術ではない。「オフライン利用」は、あくまでGearsの活用方法の一つだ。現時点では、GMailのGears対応は単に「オンライン時と同様のメール閲覧などをオフライン時でも可能にする」ものである模様だが、アメリカのSNS「Myspace」でメール検索やソートを高速化するためにGearsが活用されているように、今後GMail+Gearsが進化を遂げ、オンライン時の使い勝手を徹底強化してくれることにも期待だ。
執筆:tokix (tokix.net)