GMail+Gearsの目玉機能「Flaky Connection Mode」は便利
GMailがGearsに対応し、ノートPCなどオフライン環境でもGMail閲覧を行うことができるようになった……という旨を「GMailがGearsに対応してオフラインで利用可能に」でお伝えした。実際にGMail+Gearsを使ったレポートと、目玉機能「Flaky Connection Mode」を紹介する。
GMail+Gearsは、他のGearsサービスと同様に
- オンライン中にメールデータをローカルへキャッシュしておき、オフライン状態でもメール閲覧を可能に
- オフライン中の操作(例えばメール作成)をキャッシュしておき、オンラインに戻った段階で操作をサーバーに反映(例えば作成されたメールを送信)
というものなのだが、ポイントは以下の二点だ。
まず、「受信メールが多いと、最初に全データをローカルに落としきるまで待たないといけないのでは?」と思うかもしれないが、GMail+Gearsでは、最新メールから随時キャッシュ化が行われていくということ。「最後までキャッシュ化が終わるのを待つ」という必要がないのだ。また、「今接続を解除した場合は○月○日あたりまでのメールをオフラインで読めるよ」と進行状況も表示される。
次に、接続が不安定な環境で「できればオンラインからデータ取得、でも無理ならキャッシュからデータ取得」という形で最善手によるデータ取得を行う「Flaky Connection Mode」という機能が搭載されていること。つまり、通常の「Gearsによるウェブアプリのオフライン利用」と違い、「オンライン/オフライン」を明示的に切り替える必要がない。電車内など、接続が不安定な場所で、PHSなどを使ってネット接続を行っている場合に便利な機能だ。
総じて、GMail+Gearsは「家を出る前にキャッシュ化してオフラインでメールを読む」というより「PHSや公衆無線LANなど不安定な通信環境下でGMailをストレスなく使う」ための設計だと言えるだろう。
GMail+Gearsを利用するための「Offline」を有効にする方法は「GMailがGearsに対応してオフラインで利用可能に :教えて君.net」を参考に。「Labs」の一番上だ。
「Offline」をクリックし、「Next」でGMailにおけるGears利用を許可する。
オフライン状態であっても、キャッシュ済みメールの閲覧や……。
新規メールの作成を行える。「Send」で「Outbox」に入り、オンラインに戻った段階でメール送信が行われる。
「Go into Flaky Connection Mode」で「Flaky Connection Mode」に入り、「Leave~」で出る。「今接続がオフになったらいつまでの分のメールを閲覧できるか」も表示されている。
執筆:tokix (tokix.net)