激安ノートEeePCを禁断技でハイエンド機に大変身
1月にASUSから発売された小型ノートPC「EeePC」が注目を集めている。A5サイズの小型PCながら価格は4万9800円という値段はオドロキだ。お手ごろ価格だけに改造の失敗も怖くない! ぜひイジり倒して、その真のパワーを引き出そう。
EeePCの最大の特徴は、ハードディスクの代わりにフラッシュメモリをドライブとして使う新技術「SSD」を採用していることだ。SSDは容量こそ少ないものの、アクセスがハードディスクに比べて圧倒的に速く、しかも軽くて衝撃に強い。ノートPCにはうってつけの記憶メディアなのだ。
海外ではEeePCを手に入れたハードウェアマニアたちが改造に着手。徹底的にイジり倒して、本来の使用からはかけ離れたオレ専用ノートPCに仕立て上げているぞ。購入時のままだと「価格にしては良い製品」だが、改造するとその真の魅力を発揮するのがこのEeePC。さっそく改造に挑戦してみよう!
発売当日こそ品薄になったものの、現在はAmazonで普通に購入できる
ニンテンドーDSと比べると小ささがよく分かる。低価格にもかかわらず筺体の剛性はなかなかのもので、設計のよさがうかがえる
解像度は800×600ドット。スタートメニューを開くと狭さを感じさせるが、実用に堪えるレベルではある
非公式ツールでEeePCの性能の限界まで引き出す
EeePCの弱点は基本スペックの低さだ。特にCPUの動作クロックは600MHzとひと昔前の数字だし、解像度は800×600ドットしかなく、ほかのノートPCと比較すると苦しい観は否めない。
しかしこれらの弱点は改造ツールやドライバを使って補完することができる。まずは「SetFSB」でCPUをクロックアップしよう。動作クロックを無理やり800MHz前後まで引き上げることで、CPUの性能を根本からアップさせるのだ。
さらに標準のグラフィックドライバを削除し、有志が作成した改造版「AsusEEEPC_IEGD_8_0_Windows_V15.zip」を導入する。このドライバを使うと、本来対応していないはずの解像度1280×1024ドットまで利用できてしまうのだ。
改造ツールでドーピングして、EeePCの性能をギリギリまで引き出して快適に使っちゃえ!
CPUのクロックアップを行う
SetFSB | ||
作者:リンヤ |
SetFSBをダウンロードして解凍したら「setfsb.exe」をダブルクリックする
SetFSBが起動したら「Clock Generator」から「ICS9LPRS906CGLF」を選択する
「GetFSB」をクリックすると、現在のCPUのクロック数を取得して表示する
上のツマミを移動させて、「SetFSB」をクリックすると、CPUの動作周波数が変更される。編集部の実験では、819.1MHzまで動作を確認。それ以上はOSがフリーズするかシャットダウンする結果となった
4分55秒のCDの曲をMP3にリッピングして速度を比較してみた。クロック数は限界ギリギリまで上げすぎてもパフォーマンスが低下する。750MHz前後がもっともCPUの性能を発揮できるようだ
ドライバを変更してディスプレイの解像度をアップ
AsusEEEPC_IEGD_8_0_Windows_V15.zip | ||
作者:LazerTag |
eeeuser.comで公開されているドライバをダウンロードしよう。IDとパスワードを使ってログインし、「IEGD」にある「AsusEEEPC_IEGD_8_0_Windows_V15.zip」をダウンロードする
「デバイスマネージャ」の「ディスプレイアダプタ」を開き、グラフィックドライバを削除する
OSを再起動すると、「新しいハードウェアの検出ウィザード」が起動する。「一覧または特定の場所からインストールする」を選択し、先ほどダウンロードしたドライバを指定してインストールを進めよう
インストールが完了したら「画面のプロパティ」を開いて、「設定」タブの「画面の解像度」をチェックしよう。大きな解像度が指定できるようになっている
■関連リンク
・メーカー:ASUS
・製品ページ:EeePC