母艦→touchのファイル転送に「TouchExplorer」
「Touch Explorer」は、USB経由で母艦PCからiPod touchへのファイル転送を行う国産フリーソフト。エミュROMや漫画、辞書データなど、比較的サイズの大きなファイルを転送する機会が多い人にオススメだ。WinSCPと比べ3倍弱の高速転送だぞ。
編集部の動作検証では、約127MBのネトラン一冊分ファイルを転送する場合、WinSCPだと5分40秒で、TouchExplorerだと2分3秒。3分の1強の転送時間で済むのだ。ただ、「Touch Explorer」は、あくまでWinSCPとの使い分けで活用することをオススメしたいツールだ。転送速度が速く、ログイン認証なども不要なので非常に便利なのだが、touch内部ファイルのパーミッションを変更することができない。WinSCPを使ったファイル転送~パーミッション設定を覚えた上で、「さらにtouchを便利に使うため」という形で、ROM・漫画・辞書ファイルなどの転送用に導入しよう。
TouchExplorerをアップローダーからダウンロードして解凍し、適当なフォルダにコピー。さらに「C:\Program Files\Common Files\Apple\Mobile Device Support\bin」フォルダ内の「iTunesMobileDevice.dll」を同じフォルダにコピーする。TouchExplorerのバージョンアップにより、iTunesがインストールされている環境では、この作業は不要になりました。
iPod touchをUSB接続している状態で「TouchExplorer.exe」を起動。touch内の「/private/var/root/」が開かれるはず。詳細は割愛するが、「/private/var/root/」と「/var/root/」は同じ、と考えておけば良い。
例えば、NESのROMファイルは「/private/var/root/Media/ROMs/NES/」にドラッグ&ドロップして転送する。NESのROMファイル程度なら一瞬で転送できるぞ。
iPod touch用の国産漫画ビューア「iComic」を導入している場合、漫画ファイルは「/private/var/root/Media/Comic/」だ。前述のように、120MB程度の漫画ファイルでも転送時間は2分程度。
ただ、iPod touch内のファイルをドラッグ&ドロップで母艦に戻すことはできない。右クリック「書き出し」をクリックするとフォルダ選択画面が開くのでコピー先フォルダを選択する、という動作。