iPod touch用の国産漫画ビューア「iComic」
ZIPで固めたjpegなど画像ファイル用の、いわゆる漫画ビューア「iComic」が登場した。ピンチイン・ピンチアウトでの拡大縮小が可能で、ページめくりの操作性が高い&カスタム性も高いのがポイントだ。
iPod touch自体にも画像ビューア機能が搭載されているため「漫画ビューア」というものの必要性に疑問を感じる人もいるかもしれない。最大のポイントは、母艦からiPod touchへの画像ファイル転送速度。iTunesによって画像ファイルを転送する場合には、自動で縮小処理が行われており、設定で処理をキャンセルすることができない。母艦からtouchへの転送に時間がかかってしまうのだ。日常的に電車の中などで漫画を読みたい人は、ZIPをWinSCPなどで転送→漫画ビューアで鑑賞、の方が快適だぞ。
なお、iPod touchにサードパーティー製アプリを導入するには、「牢獄破り(Jailbreak)」という作業が必要になる。少し難しい上に、この作業を行うとAppleからのサポートが切れる。完全に自己責任の世界なので、自分の責任で挑戦できる人のみ「iPod Touch jailbreak for Windows」を参考に作業を行おう。
WinSCPでiPod touchに接続し、「表示」「環境設定」を開いて「転送」で「パーミッションの設定」にチェックを入れ「...」ボタンで「8進数」を「0755」に変更し「閉じる」「OK」。
iComicを作者のページからダウンロードして解凍し、中の「iComic.app」フォルダをiPod touchの「/Applications」にドラッグ&ドロップして転送する。iPod touchを再起動させるとトップメニューに「iComic」が追加されているはず。iPod touch用テキストエディタの決定版「TextEditJ」で紹介したSources追加を行っている場合はInstallerの「Multimedia」からインストールすることもできる。
「/var/root/Media/」内に「Comic」フォルダを作成し、中に漫画ファイルを転送する。
iComicを起動。転送したファイルがリスト表示されているので選択して開く。前回の続きからページを開く「しおりから」機能も搭載されている。
iPod touch上で漫画を読むことができる。画面左下をタップすると次ページ、右下タップで前ページ、左上でホームに戻る。
ページのめくり方を選択できるのも面白い。「重力ページめくり」は、iPod touch本体を左右に傾けることでページをめくる機能で、「スワイプページめくり」はiPod touch標準の「写真」と同様のドラッグによるページめくり。