iPod touchには、なぜか「歌詞を表示する」という機能が搭載されていない。リリースされたばかりの「Lyrics.app」をインストールすれば、touch上で無線LAN経由で歌詞を取得し、オフライン状態でも歌詞を見ながら音楽を聴くことができるようになるぞ。

iPod touchユーザーにとっては待望の「歌詞表示」なのだが、動作原理に少し癖がある。iTunesを使って曲自体に埋め込んだ歌詞・拡張子「txt」や「lrc」で保存した歌詞をiPod touchでも見れる……という訳ではなく、あくまでiPod touch上で動作する「Lyrics.app」を使って歌詞を取得し、取得した歌詞をiPod touch上で見る、という動作だ。少し面倒だが、「カラオケで練習中の曲だけでも良いから歌詞が見たい！」といった需要なら必要十分。導入～使い方を解説しよう。

なお、iPod touchにサードパーティー製アプリを導入するには、「牢獄破り（Jailbreak）」という作業が必要になる。少し難しい上に、この作業を行うとAppleからのサポートが切れる。完全に自己責任の世界なので、自分の責任で挑戦できる人のみ「iPod Touch jailbreak for Windows」を参考に作業を行おう。

「Lyrics.app」を作者のページからダウンロード。右クリック「名前をつけて保存」でファイル名最後の「.png」を外し拡張子「zip」でダウンロードする点に注意。WinSCPでiPod touchに接続し、「表示」「環境設定」を開いて「転送」で「パーミッションの設定」にチェックを入れ「...」ボタンで「8進数」を「0755」に変更し「閉じる」「OK」。

内部の「Lyrics.app」フォルダを「/Applications/」に転送する。環境設定を開き「パーミッションの設定」のチェックを外しておこう。

「/Application/Lyrics.app/」に移動し、「setup.sh」を右クリックして「カスタムメニュー」「Execute」。

iPod touchを再起動させ、ミュージックから通常通り音楽再生を行い、一時停止しておく。

この状態でホームボタンを押してトップメニューに戻り「Lyrics」を起動。ホームボタンを二連打すると音楽コントローラが表示されるので再生を再開させる。

無線LANに接続していれば、自動的に歌詞が取得されて保存されるぞ。

取得した歌詞は参照する場合は「ライブラリ」から。オフライン状態でもOKだ。