PSP裏拡張テクニック・UMDなしで遊べる吸い出し技
UMDはバックアップできる。エンブレムのようなシルエットだが、しょせん中身は光ディスク。最大容量1.8Gバイトで、ディスクイメージとして吸い出してバックアップ可能だ。これを実現すれば、複数のUMDを持ち歩いたり、いちいち入れ替えたりせずに遊べる夢のPSPの完成!
PSPの極悪化を数回にわたって進めてきたが、UMDのバックアップのためにここまで危ない橋を渡ってきたと言っても過言ではない。UMDをメモリスティックにいくつも保存して持ち歩けるし、持ち歩いて傷付けることがないので中古ショップに売りに出すときも買い叩かれずに済む。何より軽快装備で済むのがありがたい。
このバックアップのためには、もちろん専門のツールを使用する。メモリスティックは4Gバイトのものもあるから、数本のゲームイメージを持ち歩くならでかい容量のものを用意するのがベストだ。UMDのバックアップは、ツールをインストールしたPSPにUMDをセット、そこからメモリスティックへディスクイメージとして吸い出す。このためだけにダウングレードする価値があるということが分かってもらえるだろうか。バックアップ用のツールはいくつも公開されているが、今回は「New UMD Dumper」を使ってバックアップしてディスクイメージ化。次に「PSP ISO Compressor」を使ってデータサイズを圧縮する。ツールをPSPにインストールして使用するが、先に書いたように、本体ファームウェアが1.50にダウングレードされているか、カスタムファームウェアを適用しているかのどちらかがインストールして使用できる条件だ。
吸い出した後のディスクイメージデータはUSBからでもカードリーダ経由でもパソコンにバックアップしておくことができる。
バックアップしたイメージファイルは、カスタムファームウェアが適用されているPSPであれば普通にUMDとして認識してくれる。UMDを扱うようにアイコンをクリックすれば起動できるので思い切り遊ぼう。
UMDをメモリスティックへバックアップ
NEW UMD Dumper | ||
作者:UMD/2kdISU |
バックアップしたいUMDはPSPにセットする。PSPはフル充電しておくか、ACアダプタを接続しておくこと。メモリスティックは2Gバイト以上のものを用意しておこう
New UMD Dumperのzipファイルを解凍、その中の「PSP」→「GAME」フォルダ内にある「Umddump」「Umddump%」フォルダをメモリスティックの中の「GAME」フォルダ内に転送する
PSPを起動してXMB画面の「ゲーム」→「メモリースティック」から「New UMD Dumper」を選んで○ボタンを押すとツールが起動してUMDを読み込む。黒い画面になり、メッセージが表示される
この段階で既にバックアップがスタートしている。進行具合は数値とアクセスランプで確認できる。画面のメッセージが変わり「Completed!」と最終行に表示されれば完了だ
「HOME」ボタンでゲームを終了させXMB画面へ戻り、今度はUSB接続モードでメモリスティックを見ると第1階層に「umd.iso」ができている。このファイルを「iso」フォルダ内に移動しておこう!
PSP ISO Compressorでディスクイメージを圧縮
PSP ISO Compressor | ||
作者:Danny_kay1710 |
パソコン上で使うツールだ。解凍して「PSP ISO Compressor 1.4.ex e」をクリックしてインストール。終了後、ツールを起動させる。ここではISOファイルをさらにデータサイズを軽量化できるCSOファイルに変換するので、チェックを入れる
「Input File(s)」ウインドウ右端にあるボタンをクリック。ファイル参照ダイアログが表示されるので、変換したいISOファイルを選択する
「Output File(s)」に自動的に拡張子がついたファイル名が入力される。圧縮レベルなどは変更も出来るが、このまま「Compress」ボタンをクリックするだけでもOK
コマンドプロンプト画面が開き、進行状況を教えてくれる。出来上がったファイルはメモリスティックの「iso」フォルダの中に転送すればPSPでそのまま起動できる
……この記事の続きはネトラン12月号で!
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