通信経路を秘匿する「Tor」技術を組み込んだブラウザ 「Tor Browser」
完全に匿名でインターネットを利用できる技術として知られている「Tor」。Firefoxをベースに、Torを組み込んだブラウザが「Tor Browser」だ。Torネットワークを経由して、接続経路を完全に隠ぺいしてネットの閲覧が行えるツール。
「Tor Browser」は、FirefoxにTor関連の拡張を組み込んでカスタマイズしたブラウザだ。Torネットワークを経由してネットを利用するため、接続経路は完全に隠されており、どこから接続したかを調べることは不可能。
Torネットワークを利用する分、アクセスがかなり重くなっており、ページの表示には時間がかかる。また、Firefoxがベースだが、アドオンを新たに追加することはできない。
通信内容ではなく、あくまで通信経路を隠すためのツールだが、「居場所を探られたくない」という目的には、非常に力を発揮するぞ。
■ ネットの利用の痕跡を完全に消し去る「Tor Browser」
「Tor Browser」をダウンロードし、インストールしよう。安定板の「Stable」から、Windows版を選択する
インストールが完了し、起動する際に「Tor Network Settings」が開くので、「Connect」をクリックしよう
Torネットワークに接続した状態で「Tor Browner」が起動する。あとは検索ウインドウを使って目的のページを使おう。Torネットワークを経由しているため、通常のブラウザより動作はかなり重い
「Tor Browser」のベースはFirefoxだ。設定メニューからアドオンを調べてみよう。「TorButton」「TorLancher」でTorの機能を組み込んでいることが分かる
利用の痕跡を隠ぺいするために、定期的にツールバーの玉ねぎのアイコンをクリックして「New Identity」をクリックしよう