広告やコメントの除去も可能なニコニコ動画キャッシュプロキシ「ばんしー」
一度見たニコニコ動画のムービーを後から快適に見られるようになるソフト「NicoCache」。その改良版クローンソフトが「ばんしー!」だ。動画ページを途中で閉じてもキャッシュが生成される、広告をブロックできるなど、便利な機能が追加されている。
「ばんしー!」はNicoCache(→超旬ツールの紹介記事)の不満点を解消すべく作成されたクローンソフトだ。ブラウザなどのプロキシサーバに設定しておくと、ブラウザでアクセスしたニコニコ動画の動画ファイルがこのソフトのキャッシュフォルダに保存され、次回その動画ページを開いたときに即座に読み込めるようになる。動画ファイルは、動画IDにタイトルを付加した分かりやすいファイル名で保存されるので、動画保存ツールとしても便利だ。気に入った動画があったときにいちいち保存ツールを起動するのではなく、見た動画が片っ端から保存されていくので、後になって「あの動画、保存しておくんだった」なんてことにならなくて済むぞ。ただし、HDD容量の食い過ぎには注意しよう。「ばんしー!」がNicoCacheと比べて便利なのは、途中で動画ページを閉じてもダウンロードを継続してくれる所。ちょっとだけ見ただけで閉じてしまった動画も、後で見直したくなったときには素早く再生されるぞ。また、特定の文字列を含むURLへのアクセスをブロックする機能も搭載されている。動画のコメントや、広告表示用のスクリプトなどをブロックして、すっきり快適に閲覧できるようになるぞ。
アーカイブを解凍したら、メモ帳などで「Banshee!.conf」を開いて設定を行おう。下の方の「EnableFilter=」の後を「true」に書き換え、「Filter=」の後にブロックしたいURLのキーワードを書けば、不要ファイルブロックフィルタが有効になるぞ。
Banshee!.exeを実行すると、このようなコンソールウィンドウが表示される。このウィンドウは閉じないようにしておこう。
次に、ブラウザのプロキシサーバの設定で、アドレスを「localhost」、ポートを「8080」(いずれも初期設定の場合)に設定する。
ニコニコ動画にログインして、動画の再生ページを開いてみよう。「xml」をブロックしたため、コメントデータが取得されず、自動的に動画のみの表示となる。
Banshee!.exeと同じフォルダに「cache」というフォルダが作られ、動画のIDにタイトルを付加したファイル名でFLVファイルが保存されるぞ。
コンソールウィンドウには動作ログが記録される。動画のダウンロード中に動画再生ページを閉じてしまった場合、「Connection Aborted」として記録されるが、その後もダウンロードは継続され、最終的に「Completed」になっているのがわかる。