SoundEngine Free活用:ノイズだらけの音源をクリアに変換
アナログなメディアからのダビングや安いマイクなどを使った録音では、音声にノイズが混入するのは避けられない。特に動画共有サービスでは、カセットテープから取り込んだ古いラジオ番組や、小さなライブハウスで収録された音質の悪い録音データが公開されていることがある。こういった動画から音声を抽出して聴く場合は、ノイズを取り除いて聴きやすい状態にしておきたいところだ。
SoundEngineFreeは「ノイズサプレッサー」と「ノイズゲート」というノイズ除去機能を備えている。ノイズサプレッサーはメインの音が小さくなりノイズが目立つ場面でフィルタをかける機能。ノイズゲートは一定以下の音量の音をすべて削除できる。まずは自動設定で大まかにノイズを除去し、微調整でよりクリアな音質を目指そう。
■音声ファイルのノイズを除去する
「開く」をクリックしてノイズを除去したい音声ファイルを読み込ませよう
「ライブラリ」をクリックして「軽めに全帯域ノイズ低減」を選択し「OK」をクリックしよう
「ライブラリ」をクリックして「ノイズゲート」を選択。「スレッショルド」のつまみを右に動かし、値を大きくしよう
■音量はノーマライズで調整
ノイズを除去して音声がきれいになったら、聴きやすいように音量も調整しておこう。「ノーマライズ」もしくは「オートマキシマイズ」を利用する。前者は音圧が変化したり歪みが発生しないレベルで最大の音量に調整する機能。後者は、音量感を市販CDのように一定の基準にそろえる機能だ。
メニューの「音量」で「オートマキシマイズ」と「ノーマライズ」を適用できる。編集前の音量調整にはノーマライズ、編集後に複数のファイルの音量を一定に整えるにはオートマキシマイズを利用する
■除去設定を微調整する
ノイズの除去作業をしているときに、実際の効果を確認したいときは「Preview」をクリックしよう。設定が適用された音が再生されるので、それを聴きながら、ノイズが最も少ない値に微調整すればよい。