SoundEngine Free活用:ボーカル抜きのカラオケ音源を作る
最近の音楽CDにはカラオケトラックが収録されていない。自宅でカラオケの練習ができないのはもちろん、ボーカロイドで既存の曲をカバーしたデータを作成しても、伴奏に合わせて歌わせることができなければ興ざめだ。SoundEngineFreeにはボーカル除去機能が搭載されており、ボーカルの周波数を消去することで伴奏の音だけ取り出すことができるのだ。
SoundEngine Freeのボーカル除去ツールはほかの同種のツールと比べてもかなり優秀で、ほぼ完璧なカラオケトラックを作成できる。設定も非常に簡単で、ボーカルのタイプを男性と女性から選択するだけでよい。曲によってはボーカルがわずかに残ってしまう場合があるので、設定後の微調整で対応しよう。加減次第でコーラス部分だけを残すこともできるぞ。
■楽曲からボーカルだけを除去する
メニューから「その他」→「ボーカルカット(音声除去)」をクリック
「ライブラリー」をクリックして、除去したいボーカルの質を選択しよう
どの程度ボーカルが消えたかは「プレビュー」をクリックして確認
わずかにボーカルが残っている場合は、「幅」の値を若干大きくすると完全に消える
部分的にボーカルを消したい場合は、消したい部位を選択した状態でボーカルカットの画面を開き、「選択範囲のみ」を有効にしてから設定しよう
■別のトラックをミックスする
・RadioLine Free
「RadioLine Free」を使えば、複数のトラックを組み合わせて、同時に編集することが可能。SoundEngineFreeで作成したカラオケトラックと、別に用意したボーカルトラックを合成するときに便利だぞ。
画面にドラッグ&ドロップでファイルを読み込める。「SoundEngineにミックスダウン」で編集したファイルをSoundEngineに追加することが可能
■ボーカルだけを抜き出す
ボーカルカットとは逆に、伴奏を除去してボーカルを取り出すこともできる。ボーカルトリム機能を利用しよう。ボーカルだけをきれいに残すのは難しいが、プレビューで再生しながらベストの値に調整しよう。
「ライブラリー」で「男性ボーカルトリム」もしくは「女性ボーカルトリム」を選択し、「プレビュー」で再生しながら値を変更して、できるだけボーカルだけが残るように調整しよう