日本文藝家協会がグーグル・ブック検索に抗議の声明

googlebooks

日本の文芸家2500名余が所属する「日本文藝家協会」は、グーグル・ブック検索をめぐる米国内の訴訟における和解案の提示に異をとなえる声明文をホームページに掲載した。米国の作家団体代表と話し合い、情報交換する場を持ちたいというのが主な要求内容だ。

Googleは、日本を含む全世界の著作権者に無許諾のままスキャンを行い、ネット上において検索・閲覧が可能な状態にしたことについて、米国の作家団体や出版社協会から訴えられ、2008年10月和解案提示にまで至っている。

しかし協会側は和解案を不服として、「私たちの権利は、今や米グーグル社の違法行為によって踏みつぶされそうになっている」と厳重抗議。ここまでこじれたのは、Googleと非米国の著作権者たちとのコミュニケーション不足が原因の1つと考えられる。

「Google ブック検索に関する権利保持者への和解通知」の専用ページは設けられているが、拒否するにも手続きが煩雑なため個人の著作権者が行うのは容易ではない。しかも和解管理者は米国のRust Consultingで日本に専用の相談窓口はない。米国からの一方的な押し付けに、一矢報いた形となった。

グーグル・ブック検索についての声明(PDF)
日本文藝家協会
Google ブック検索に関する権利保持者への和解通知

2009年04月16日 21時29分
©教えて君.net All Rights Reserved.