無線LANただ乗りは当たり前の「恐るべき子供たち」
宮城県気仙沼市の一部の小中学校の生徒たちの間で、無線LANの「ただ乗り」が流行っているとして、市教委学校教育課では注意を呼びかけている。他人の回線に乗っかってインターネットを楽しむ恐るべき世代が、ついに登場してきたということか。
小中学生が行っている無線LANの「ただ乗り」は、DSやPSPを使ってパスワードの設定されていない無線LANからネット接続するというもの。子供たちが特定の場所に集まってゲーム機で遊んでいるところを、教員が見つけたことから発覚した。ハッキングツールを使っているわけではないようだが、ネット機能を備えたモバイルゲーム機の普及が生んだ新たな状況であることは確かだ。
学区内に子供たちだけが知っている秘密のアクセスポイントが存在していたという事実は、サイバーパンク小説のようで実に刺激的。彼らは『ニューロマンサー』や『攻殻機動隊』、『電脳コイル』のような世界を当たり前のように生きている真のネット世代なわけだ。
これまで小中高生の間で流行しているデジタルな違法行為といえば「違法コピー」と相場が決まっていたが、今後は情報技術教育の中に「無線LANのただ乗り禁止」という新たな注意事項が追加されることになるだろう。
2009年03月09日 22時31分