人気のSSDはどれが一番? SSDドライブ速度比較!

ハードディスクに代わる新たなドライブとして注目されている「SSD」はデータの読み書き速度が速く、低消費電力、衝撃に強いといいことずくめ。SSDには「SLC」と「MLC」の2タイプがあるが、SLCタイプは高価でおいそれと手が出せない。安価なMLCタイプのSSDを集めて速度を比較してみた。

■ SSDの速度を検証せよ!

性能比較にはベンチマークソフトにCrystalDiskMarkを使った。またファイルコピーは573Mバイトの動画をエクスプローラでコピーして時間をチェックした

SSDをデスクトップの3.5インチベイに取り付けるには、2.5インチハードディスクを3.5インチベイに接続する金具が必要だ。今回はアイネックス「HDM-06」(実勢価格1080円)を使った

PQIのSSDは読み込み速度で若干見劣りするが、インテル製のチップが内蔵されておりデータの読み書きが途中で止まる「プチフリーズ」というSSD特有の現象が少ないと言われている

CFDとトランセンドのSSDは全くといっていいほど同じ性能だった。読み込みの毎秒151Mバイトはハードディスクの3倍に到達する。表にはないが、データのランダムな読み込みを行う実験ではハードディスクの5倍の数字をたたき出した。小さなファイルの読み込みには大きな力を発揮する

同じCFDのSSDでも昨年夏に発売されたモデルは速度がハードディスクの10分の1になってしまう。中古などで古いモデルを買うなら注意しよう

結果、どのモデルもハードディスクの約2~3倍の速度を記録した。現在市場に出回っているSSDはMLCタイプでも毎秒80Mバイトで読み書きできる高速な製品ばかりになっているようだ。製品ごとの差はあまりなかったので安価なものを選んでも大丈夫だろう。ただし昨年夏ごろまでに発売された古いモデルには読み書きが毎秒20Mバイトを割るようなクソ遅いものがある。激安品などを購入するときは注意しよう。

■ SSDドライブの耐久性はどのくらい?

SSD最大の欠点が耐久性の低さだ。ハードディスクに比べると寿命が短く、書き込み回数が増えると壊れてしまうらしい。特にMLCの耐久性はSLCの10分の1程度だと言われている。

だが、SSDに1日中負荷をかけ続ける調査を行った有志のサイトによると故障するまでの書き込み量は6Tバイト。日常的なパソコン使用であれば1日に10時間使っても10年から50年は持つという。サーバを運営するような人以外は全く気にしなくていいようだ。

SSDの耐久テストは「BotchyWorld」で公開されている。用途別のSSD寿命もまとめられており、通常なら10年程度とされている

サンディスクはSSDの耐久性を表す指標として「LDE」という数値の記載を提唱した。参考にすれば10年使えるSSDをカンタンに見つけられるという

■ 正確に調べるならCrystalDiskMarkのテストサイズを上げる

CrystalDiskMarkがベンチマークのデータ計測を行う際のデータサイズは標準で100Mバイトだ。時間がかかるのを嫌がって50Mバイトにするユーザーも多いが、少なくするとキャッシュによる誤差が生まれやすい。正確にベンチマークを行うにはできる限り大きくした方がいいだろう。

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2009年03月03日 14時36分
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