「その場でプリント」のデジカメ「xiao」ってどんな仕組み?
11月6日にタカラトミーから発表されたデジカメ「xiao」が話題だ。日本ポラロイドとの共同開発で、撮影した写真をその場で即座に印刷できるのが特徴。「水晶が活性化して発色する仕組み」という説明がされていたのだが、「結局それってどういうこと?」と疑問に思いつつスルーしていた……という人もいるはずだ。
xiaoで利用されているのは、「Zink」という印刷技術。「Zink」に関しては、「Computerworld.jp」にて詳しい解説が掲載されており、YouTube内に映像も投稿されている。
Polaroidが考案し、Zinkが完成させたこのテクノロジーは、無色の色素結晶が無数に並ぶ層の上にポリマー・コーティングを施した紙を用いている。色素結晶を異なる温度かつ一定の間隔で加熱すると、さまざまな印刷装置で用いられるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックという色になって紙に溶け込むという仕組みだ。
とのことで、YouTubeの動画も上記の仕組みをアピールするものとなっている。これが何故スゴいかというと、インクを使わないから(「Zink」は「Zero ink」の略称とのこと)。インクカートリッジが不要になるので、「カメラに内蔵」といった形で超小型化できる。画質が謎だが、「基本はSDカードで持ち帰る、でもその場で印刷することも可能」という、新しい形の普及型デジカメが、今後は増えていくかもしれない。
「焼き増しする」といったきり忘れてない?:その場でプリントできるデジカメ「xiao」、タカラトミーから - ITmedia +D LifeStyle
xiaoに関して
【連載】未来的テクノロジー・ベスト10 第6回「ZINK Paper」 : ソフトウェア&サービス - Computerworld.jp
「Zink」に関する分かりやすい解説ページ
TOMY xiao | ZINK
Zinkによるxiaoプレスリリース
執筆:tokix (tokix.net)
2008年11月09日 01時39分