写真の重複部分を縫い合わせて3D空間を作り出すPhotosynth
MSの新技術「Photosynth」がスゴい。風景や広場などの空間、建築室内などで撮りまくった写真から、自動で重複部分を検出し、写真同士を縫い合わせていくことで3D空間を作るのだ。Googleのストリートビューっぽくスムーズに視点移動/ズームを行えるぞ。
Photosynthは少し前から公開されていた技術なのだが、先日、ユーザーが自分で写真をアップロードして3D空間(写真から作られた3D空間が「Synth」と呼ばれている)を作る機能が搭載された。写真が揃っていれば、例えば、広場を通って建物に入り天井を見上げる……なんて視点移動を超スムーズに行うことができるぞ。ズームなどの動作が非常に軽快な点もポイントが高い。3D化の処理は完全自動なので、風景の良いパノラマ、広場や公園などの空間、寺院や現代建築などの室内で、少しずつ角度や視点をズラしたデジカメ写真を撮影しまくり(テストしてみた感想として、下方向の写真を忘れがちだ。若干うつむき気味での写真も忘れずに撮影しておくと完成度が上がるはず)、帰宅後に専用ツールから写真をPhotoSynthにアップロードすればOKだ。
IE7↑/Firefox2↑用の専用プラグインをインストールして公式サイトにアクセス。様々な空間が公開されている。「Explore Synth」の「Nice and Synthy」や「Popular」で探すのがオススメ。
画面内や各種ボタンをクリックすることで、視点がスムーズに移動していく。
自分で3D空間を作りたい場合は、「Learn & Create」ページで「Create a synth」。Liveのアカウントでログインを行う。
デジカメで撮影した写真を「Add Photos」で読み込み、空間名やタグを設定して「Synth」。
写真のアップロード、重複部分の識別や3D化など、全ての処理が完全に自動で行われる。
撮影した写真から3D空間が生成されるぞ。良い結果を得るためにどのような撮影を行うべきか解説する「Photosynth Photography Guide」なんてものも公開されていたりするので、コダワリが出てきたら読んでみよう。
撮影地点を設定することも可能だ。「Tokyo」など、ローマ字で地名を検索し、マウスドラッグによる移動やズームなどを使って地点を指定する。
執筆:tokix (tokix.net)